飼ってた動物が400年前の武将になってしまったときの対処法求む。 [戦国basara] [逆トリップ]

秘密の『二十』 ページ19

時々、夢を見ることがある。


もう思い出したくないのに、それは不意に現れる。


あの子たちとの生活になってからはあまり現れなくなったけど、


……参ったな。またか。




『……』

最悪の目覚めだった。汗がじっとりと背中を撫でる。

全身を不快感が襲った。


『……あれ、？身体が元に戻っている？！』


よく見ると俺の身体は、元の身長を取り戻していた。


だが、あまり嬉しくない。



俺の身体は、しばらくぼうっとして動かなかった。

夢を見たり、発作が起こるといつもそうだった。


先生曰く、脳が過去のトラウマを、一生懸命忘れようと抵抗しているのだと。



……シャワー、浴びたいんだけどな。




？「ご主人様？」

『……ぁ、どうしたんだ、？』


目だけを動かして声の方向を見ると、心配そうな顔をした左近が立っていた。

…そんな顔をしないでくれ。



左近「戻ったんすね、…どうしたんすか？」

『何でもないよ。多分、なんか身体に起こってるんでしょ。』

左近「…でも」


『……もしかして、俺が起きる前からそこにいた？』



左近が沈黙する。否定しないということは、……いや、したとしても、それは肯定と同じだろう。


左近「…うなされてたっすけど……」

『はは、ゴメン。戻るときにちょっと。』

左近「本当にそうなんすか」

『ああ。』


左近「…ならいいっす！俺、三成様を待たせてるんで、もう行きますね！」

『おう。』



パタン、と控えめな音が部屋に鳴る。


……誤魔化しきれてないな。とりあえず見逃してはくれたけど、皆に伝わるのも時間の問題か。


……でも



『”私”はまだ、……覚悟が出来ない。』

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