人気女優の気になる選手 2

そういうところが ページ9

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南野「手退けてや。顔みたいねんけど」


「むりむりむり」


南野「ほんと見てて飽きへんわ笑」


大きい手が触れて。ゆっくりと、顔を隠していた私の手が引き剥がされる。


「心臓もたない死んじゃう」


手を掴まれているせいで、顔を隠せなくて。じっと顔を見られて目のやり場に困ってしまう。もう、目を瞑ってしまおう。


南野「そういうとこ」


「なにがですか」


南野「好きなとこでしょ笑？さっき話してたやん」


ゆっくりと目を開けると拓実くんが笑っていた。


「そういうとこってどういうとこなんですかー」


南野「反応が初心(うぶ)で、可愛いとこ」


もう、可愛いとか言われて顔から火が出そう。


「はずかしい！！！」


南野「もっとあるで。教えたろか」


「もう十分です！！！おなかいっぱい！！おやすみなさい！」


手も解放されてたので、直ぐに背を向けて布団にもぐる。


南野「せっかくなんやしもっとイチャイチャせなあかんて」


後ろから抱きしめられて心臓バクバク。寝るにも寝れなくなってしまう。もう脳が覚めてる。


「今日はいいです！寝ますから！」


南野「え、なにこのまま寝るつもりなん」


「そうですけど？」


南野「どうせ寝れないくせにな？」


「ね、ねれます」


そうやって自分にも言い聞かせる。そうでもしなきゃほんとに死んじゃうから。


南野「このまま寝かすわけないやん」


「え」


思いもしなかった言葉が返ってきて一瞬フリーズする。

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