9話 ページ10
昼食
わたしは午後の授業を終え、食堂で和風定食を買って、空いてる席に座った。
実はわたし、日本に来てから、とにかく日本の食べ物を片っ端から食していた。
日本といえば米！
白くて美味しそう、早く食べてみたい…
轟「前の席いいか？」
『もちろん！』
『というか、寧ろありがとうだよ…。
昨日わたし三奈ちゃんや響香ちゃんたちとここで食べんだけどね、ランチラッシュの料理がほんと美味しすぎて！
すごい楽しみにしてたから、授業終わったら1人で急いで来ちゃったんだよねぇ……』
危うくぼっち飯になるとこだった…。
あ、でもやばい。ご飯めっちゃ美味い、幸せ！！
轟「ずいぶん美味そうに食べるんだな」
『だって、本当に美味しいし。あ、もしかして、その焦凍が食べてるやつが ”そば”？』
轟「あぁ…食うか？」
『うん！』
焦凍が箸で麺を麺をとって、こちらに向けたので、それを口を開けて食べる。
『！…え、めっちゃ美味しい！！！？』
『なにこれ！？日本食レベル高い！！』とわたしがはしゃいだ。
轟「…おまえはいつもどこか遠慮してるよな。」
急に焦凍が真剣な表情で、口を開いた。
轟「社交的で、1人でいる奴には寄ってくくせに、みんなが楽しそうにしていると一歩後ろからそれを見てる。
さっきの学級委員だって、なんで遠慮したんだ？」
焦凍の、まっすぐわたしを見る目に、全て見透かされてるような気分になった。
『わたしは、わたしには務まらないと思って。
百ちゃんが相応しいと思った。だから、投票した。』
轟「俺はお前が相応しいと思ったから投票した。」
『えっ』
1票入ってたんだ、気付かなかった。
轟「…今は詳しくは聞かねぇ。だが、俺はもう少し前に出ていいと思う。」
…見透かされてるや。
わたしがお礼を言おうと口を開いたとき、
「ウウーーーーッ」
『えっ、警報？』
轟「っ、おい！」
『へ？うあっ』
そのまま人混みに流されてしまった。
うぅ、人混み…朝と同じ…
！？背中に人が当たって前に倒れる、潰されるっ…！
轟「おい、大丈夫か？」
支えにきてくれた焦凍に抱きつく形になった。
『あ、ありがとう…』
そのまま焦凍に抱きついたまま壁に移動してくれて、人が当たらないようにしてくれた。
『…本当にありがとう』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 605人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紅赤傘(プロフ) - ひよこさん» おもしろいって言ってもらえて嬉しいです。これからもこの作品を宜しくお願いします！ (2017年8月11日 14時) (
レス) id: 719fa59023 (このIDを非表示/違反報告)
紅赤傘(プロフ) - 吸血蝶さん» わたしも両方好きです！ありがとうございます！これからも頑張ります。 (2017年8月11日 14時) (レス) id: 719fa59023 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ - 鋼錬とヒロアカが大好きで！この小説もすごくおもしろいです！ 応援しています これからも頑張ってください (2017年8月8日 17時) (レス) id: 99ef6e2ea3 (このIDを非表示/違反報告)
吸血蝶 - とっても面白いです！！私ヒロアカも鋼錬も大好きで！！この小説大好きです！！これからも応援してます！！ (2017年7月24日 20時) (レス) id: e29e369563 (このIDを非表示/違反報告)
紅赤傘(プロフ) - 詩音さん» ありがとうございます〜！ (2017年7月24日 18時) (レス) id: 719fa59023 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紅赤傘 | 作成日時：2017年1月31日 0時
