君の手を繋いでいたい (ページ40)

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01 いつかは来るその日まで <MNside> ページ40

MN「もうすぐ着くぞ～」

車の後座席でウトウトしている有織に声をかける

今日はチャニョルとセフンの帰国日で有織の出迎えを懇願されたから一緒に連れて来たのだ

どうも車に乗ると眠くなるらしくドライブ中はほとんど爆睡していて嫌だとグズられた事もないし本当に有難い

いつもは一緒に来る人がいて危険かもしれないから有織は車でその人とお留守番していたのだが今日は生憎俺しかおらず一緒に空港に行くことに

少し不安があるが君が来てから事務所前の出待ちの際の態度も驚く程に良くなってしかし逆に遠巻きからのシャッター音が増えた気がする

まぁ出待ちの制限をしているのは危険な事故の防止が1番だからこちらとしては願ったりなのだが

MN「ﾖｲｼｮ…と、有織着いた、今日は中まで一緒に行くけど大丈夫か？」

『、ん？うん、ﾀﾞｲｼﾞｮｳﾌﾞ』

まだ目が開ききってないが機嫌は抜群に良いそんな困るほどに機嫌が悪い日なんてそうそう無いのだが

寝てる時に落としたのだろうジョンデからのプレゼントの恐竜くんを拾って渡す尻尾を掴むのが恒例でぎゅっと小脇に抱えているところを見ると年相応なんだと安心するのだ

―――-「「「ｷｬ ――――」」」ﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬ

まぁ予想通りというか、感動の再会を果たした 3人を見たファン達の悲鳴とシャッター音

初めの頃その音に驚いて抱っこしている奴に顔を埋めてしまってからはメンバーが音量の軽減のためにヘッドフォンをさせていた

慣れというものは素晴らしくもうそんなの気にせずにニコニコして巨人2人に両手を繋がれている後ろから見れば囚われた宇宙人の様な体格差と両側の巨人が腰を屈めて体格を合わせようといているのが面白ろくてファンが連写する理由も理解出来なくもない

いや、理解できてしまってファン達より絶好の位置から写真を撮ってしまった

一緒に住むとなった時は心配したが今では俺より君の扱い方に慣れていて
それより君の存在が僕らの中で大きくなる度に君の両親にも預けさせてくれてくれた事への感謝の方が大きくなってきた

両親が引き取ると言ってきたら無条件に引き渡さなければならないといういつまで続くか分からない幸せだからこそ僕以上にメンバー達は君の手を離したがらないのかもしれない