君の手を繋いでいたい (ページ36)

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03両手に花を <CHside> ページ36

CH 「もうリハーサルも終わった頃だろうしそろそろ行こうか」

『うん、楽しみだね～』

ケーキだけじゃマズイと思って申し訳程度の主食になり得そうなパンを食べさせ、デザートのデザートに野菜の代わりの果物を僕のまだ心残りがある人生が終わらないように君に食べてもらってそんな君を見つめながら眠気が襲う昼下がり安全運転のために濃いめのコーヒーを飲む

『ごちそうさまでした！』

店員「(うわ、可愛いㅠㅠㅠㅠㅠㅠㅠㅠㅠ) はい、また来てくださいね ^^」

CH「あ、ご馳走様でした」

こんなふとした瞬間に君に習うことは沢山あって外に出れば自分の名前が知られるようになったって実感させられていた人の視線とその人達が向けるカメラも何故か君といるとワンクッション置かれてそんなに嫌な目線じゃ無くなる

以前はそんな目線から逃げたくてどうしても顔を下に向けがちで早歩きで追われるように歩いていたけれど君といるとそんな事はどうでもよくなって君の足元の安全を確かめる為に前を向いて君の歩調に合わせるのが習慣になってきた

出会ってすぐの頃は君の素性を隠す為に移動も別行動が多かったけれど海外メディアに僕らが出演する機会をもらった時に君か事務所の関係者として発表された

通訳部分は当然カットされると思っていた僕らは見るなり事務所に抗議の電話したけれど君の良反響の電話が多すぎて繋がらず抗議はおろか後から感謝せざるおえない状況になっていたのだった

それからというものアウトドアなメンバーは君を何処其処と連れまわすようになり専らインドアな僕はメンバーが良い父親像だとトップニュースに上がる度に不満タラタラだったのだ

〔か、かわいい〕

そんな周囲の会話と視線を辿ってみると君しか映ってなくて

CH「(あれ、これって僕が僕だとみんな気づいてる？)」

そんな心配は次の日の朝、眼を覚ますなり父親は俺だとキーキー言っている主にチャンベクの声で拭われることになった

DO「ジョンデ、この為にこの頃出来た人が沢山いそうな場所を狙って行ったんでしょ」

CH「……、いや、純粋に有織が好きそうだなって思っただけだよ、」

DO「ふーん、」

感は鋭いけれど秘密主義なメンバーのお陰でうるさいチャンベク達にからかわれず悔しい思いをさせられたんだから結果オーライ…かな？