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『珊瑚宮さま。今宜しいですか』
心海 「…おや？海月、なにか御用ですか？
それに…旅人さんまで、、。思ったより早く出会うことになったのですね。」
空 「思ったより早く、ってことは…」
ﾊﾟｲﾓﾝ 「心海はおいらと海月が出会うことを、予測してたのか？！」
心海は兵学の本をパタン と閉じて微笑みながら、ええ。と 頷く。
『休憩中申し訳ありません。用…というか、相談事ですね。』
心海 「相談…？なにか困り事でもあるのですか？」
『いえ…。そうではなく。』
海月は心海の目を真っ直ぐ見つめ、胸元に手を当てて言う。
『海祇島を、離れようと思いました。』
パイモンは頬に手を当てて「えぇっ！？」と驚いている。
心海も驚いているのではないかと、横目で彼女を見た。彼女は驚く素振りを見せず、至って冷静に海月に向かって口を開く。
心海 「…なるほど。そういうことでしたか。
軽率には許可しかねます。あなたが唐突に旅に出たとなると、海祇島の人々に混乱をもたらしかねません。」
『それは、確かにそうですね。ですが俺以上に優秀な部下はこの島に沢山います。俺が居なくとも、この島は平和を保つことが出来ましょう。』
心海は顎に手を当て、目を伏せる。
少しの沈黙の後、また心海は海月に向き直り、ゆっくりと口を開く。
心海 「何故、島を離れようと思ったか。理由を聞かせて貰えますか？」
『…俺は、生まれてから今迄。
気が遠くなるほどの長い時間、この島から離れたことがない。外の世界を、何一つ知らないのです。
この島での役目をとうに終えた今でも尚、この島に留まり続ける必要はもうない。
それならば俺は、外の世界を見てみたいと思いました。』
心海 「…そうですか。分かりました。それが貴方の願いであり、心に決めたことなのであればもう私は止めません。
それに…、貴方がこの島で過ごしてきた時間は、私には到底理解できないほど長く、孤独なものだったのでしょう。
これ以上ここに引き止めることはしません。貴方はもう、自由の身です。
天之真水御霊様。」
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星 - 小説めちゃくちゃ面白くて大好きです！続きがとても気になります！更新楽しみにしています！ (2022年12月18日 14時) (
レス) id: 5b6bab53ae (このIDを非表示/違反報告)
めりう(プロフ) - もももんさん» ありがとうございます！そう言って貰えるのが1番励みになります…！これからも更新頑張らせて頂きますので是非ご覧になってください！ (2022年11月17日 1時) (レス) id: 41779d4132 (このIDを非表示/違反報告)
もももん - 好こティッシュフォールド！更新頑張ってください！！！ (2022年11月16日 10時) (レス) @page16 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めりう | 作成日時：2022年11月15日 23時
