潜入捜査 #5 ページ8
ではですね、席に戻ってお品書きを見ます。
何を注文しようか…
東矢「奏乃?
二人でなんか一つ頼むか?」
奏乃「あ、それいいですね……そうしますか」
東矢「んー……」
奏乃「……お、オムライスでも頼みますか……?」
東矢「……だな
そうするか
あと……「料理を美味しくする魔法」……ってのを頼む」
えーでは、メイドにオムライスと魔法を注文します。
十分弱くらいでしょうか、オムライスが運ばれてきました。
やわく光を反射する半熟気味の卵に差し色のケチャップ、とても美味しそうです。
奏乃「……わぁ……」
東矢「……んで、魔法ってのは……?」
見たところ怪しい感じはしないし、他のテーブルの客もおいしそうに頬張っている姿が確認できる。
料理を運んできたメイドがあなたの横に屈み、視線を合わせる。
メイド『ではご主人様、今から魔法をかけますね!
おいしくなぁれ、おいしくなぁれ、いあ!いあ!りりす!
それではどうぞ召し上がれ!』
東矢「……思ってたのと違う」
奏乃「……は、はぁ……」
…と思うのも束の間、その魔法をかけられたあなたは、何故だか急に脱力感に襲われる。
東矢「……!?」
奏乃「っ……ぅ……」
しかし、脱力感に襲われながらも口にしたその料理はたちまちあなたを元気づけるほどに美味であり、思わず感嘆してしまうほどだった。
東矢「……んまい、が……
美味いが……!」
奏乃「ん、お、美味しい……です、けど……今のは……?」
サチェ:なんだったんでしょうね、あの脱力感()
イカノ:濁すな濁すな()
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