検索窓
今日:14 hit、昨日:2 hit、合計:825 hit

《飛翔》報告《THE サイゼリヤ後日譚》★ ページ4

※prskの🎈が出てきます(あと匂わせだけですが他のW×Sメンバーも)
未来捏造注意
未来でも🎈がW×Sにいる設定です














*













「……もしもし、類さん」


スマホから、高校の友人に電話をかける。
たまたま休憩時間だったのか、それとも今日は練習が休みだったのか、彼は快く電話に出てくれた。


『おや、飛翔君。君から電話をかけてくるだなんて、珍しいじゃないか。ふふ、なにかあったのかい?』

「えっと、それは――」



それは、と言い、言葉に詰まる。
というのも、彼はついこの間遭遇した不思議で混沌とした出来事を、ワンダーランズ×ショウタイムの天才演出家として活動する彼……神代類にどうしても伝えたくなり、電話をかけたのだ。
……しかし、あんなにカオスな出来事を、どこから伝えれば、どう説明すれば良いのか、伝えたとて信じてもらえるかどうか……そんな思考が彼の頭に巡っていた。

すっかり困り果ててしまい、その、と小さく呟く飛翔を見、類はいつもと変わらぬ態度で口を開く。





『大丈夫、ゆっくりで良いよ』

「……えっと、あの……こ、この前あった、変な話なんですけど……しっ、信じて貰えないかもしれないって言うか……多分信じて貰えないとは思うんです、けども……」

『いいとも。友人の話すことなら、どんな話だって僕は信じるよ』

「……本当、ですか……?」

『もちろん』

「……じ……じゃあ……この前、サイゼリヤに行った時の話なんですが――――」















「――――……って、事があって……」

『……ふむ、とても面白い話を聞かせて貰ったよ。いつもの調子でファミリーレストランに行けばそこはいつもと違う雰囲気で……ふふっ、これはショーにも使えそうだ』




話しつつも何を言っているんだと自分でも戸惑う飛翔とは対照的に、彼の瞳はまるで子供のように輝いていた。




『こうしちゃいられないねぇ、すまないが、今からみんなと次のショーについて話し合ってくるね』

「えっ、あ……はい……」



電話を突然切られ、鳩が豆鉄砲を食らったかのように呆気に取られる飛翔。
……まぁ、彼がが聞いてて楽しかったなら良しとするか、と、胸に手を当て、自分に言い聞かせる彼であった。

《愛詩》いつかの歌《クアドラブル・カオス・ランデブー後日譚》→←《奏乃》貴方と紡ぐ幸せ《拝啓、不器用な貴方へ。後日譚》



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:イカノシヲカラ | 作者ホームページ:無し  
作成日時:2023年6月7日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。