《飛翔》報告《THE サイゼリヤ後日譚》★ ページ4
※prskの🎈が出てきます(あと匂わせだけですが他のW×Sメンバーも)
未来捏造注意
未来でも🎈がW×Sにいる設定です
*
「……もしもし、類さん」
スマホから、高校の友人に電話をかける。
たまたま休憩時間だったのか、それとも今日は練習が休みだったのか、彼は快く電話に出てくれた。
『おや、飛翔君。君から電話をかけてくるだなんて、珍しいじゃないか。ふふ、なにかあったのかい?』
「えっと、それは――」
それは、と言い、言葉に詰まる。
というのも、彼はついこの間遭遇した不思議で混沌とした出来事を、ワンダーランズ×ショウタイムの天才演出家として活動する彼……神代類にどうしても伝えたくなり、電話をかけたのだ。
……しかし、あんなにカオスな出来事を、どこから伝えれば、どう説明すれば良いのか、伝えたとて信じてもらえるかどうか……そんな思考が彼の頭に巡っていた。
すっかり困り果ててしまい、その、と小さく呟く飛翔を見、類はいつもと変わらぬ態度で口を開く。
『大丈夫、ゆっくりで良いよ』
「……えっと、あの……こ、この前あった、変な話なんですけど……しっ、信じて貰えないかもしれないって言うか……多分信じて貰えないとは思うんです、けども……」
『いいとも。友人の話すことなら、どんな話だって僕は信じるよ』
「……本当、ですか……?」
『もちろん』
「……じ……じゃあ……この前、サイゼリヤに行った時の話なんですが――――」
「――――……って、事があって……」
『……ふむ、とても面白い話を聞かせて貰ったよ。いつもの調子でファミリーレストランに行けばそこはいつもと違う雰囲気で……ふふっ、これはショーにも使えそうだ』
話しつつも何を言っているんだと自分でも戸惑う飛翔とは対照的に、彼の瞳はまるで子供のように輝いていた。
『こうしちゃいられないねぇ、すまないが、今からみんなと次のショーについて話し合ってくるね』
「えっ、あ……はい……」
電話を突然切られ、鳩が豆鉄砲を食らったかのように呆気に取られる飛翔。
……まぁ、彼がが聞いてて楽しかったなら良しとするか、と、胸に手を当て、自分に言い聞かせる彼であった。
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