《幸》もう懲り懲り《ワンルーム・ディスコン後日譚》 ページ17
*
あの混沌に包まれたお泊まり会から数日が経った。幸は、施設で茜とテレビを見ながら、お泊まり会の事を振り返っていた。
「いやぁ、この前大変だったな……まぁ、そのおかげで私達も活動がしやすくなったけど」
「はい……あの方には感謝してもしきれないですね……」
「あぁ、私のこの火傷もだいぶ治ってきたし、幸もニトにメンテナンスして貰えたおかげで、こうやってまた元通りになってる」
「……あの時は溶けて鉄の塊になってしまうかと思いました」
「私もだよ……あのまま死んでしまうのかと思った。……白瀬達の言う通り、死ぬにはまだ早いよな」
「……そうですね……」
そうして、2人で談笑していたその時。ひとつのバラエティ番組が終わり、また別の番組が始まる。
『失神注意!!最凶最悪の心霊現象特集!!あなたはこの恐怖に耐えられ__』
ピッ。
その音声が流れた瞬間、幸は別のチャンネルに切り替え、ニュース番組を見始める。
「……心霊現象はもう懲り懲り、ですね」
「あ、あぁ……恐怖なら十分味わったしな……は、はは……」
……そうしてまた、2人は任務が来るまでの何も起こらない平和な時間を、ゆっくりと過ごしたのであった。
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