永遠の夜明けのアパートは。 (ページ31)

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クリスマスはリア充のイベントじゃねぇんだよページ31

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今日は12月24日。そう、クリスマスイブの日だ。
幼い子はプレゼントに心を踊らせ、リア充はいちゃつき、そして全家庭のサンタさんは財布にダメージを負う日。
そんな日に、黎明アパートの者たちは共同スペースに集まり、いつものように雑談をしていた。

「今日クリスマスイブだけどどうせ相手のいないアンタ達には関係ないわよね」

「ほなっち開口一番クッソ毒舌だね」

「うるせぇなボンバーマン」

「ふんっ、ザンネンながらボクは今年はダーリンとイッショにクリパするんだよネー。イヤハヤクリぼっちはカワイソーだなぁ」

そう言いながらチラチラと柊真の方を見るレイジー。だが、今日は柊真はその煽りに乗らなかった。

「つーか俺仕事入ってるし相手いても一緒に過ごせねぇよ」

「仕事入れたの間違いじゃないのー?」

「ピンクお前マジでぶん殴るぞ」

「あー……そっか、柊真は確かラジオ番組の収録あったんでしたっけ」

「そーだよ……あーめんどくせぇ……なんでラジオ番組なんか出なきゃ行けねぇんだよ……」

「あはは……頑張って下さい柊真くん……」

机に突っ伏して唸る柊真を見ながら、愛詩は困ったような笑顔を浮かべる。

「そういえばいとっちは?また意味の無い会議?それともクリパを装った残業パ?」

「なんで仕事前提で話進めてるんですか……?ふっふっふ……今年は有給を取ったので、アルマくん達の所へ遊びに行こうと思ってます!」

「おー良かったね愛詩さんー」

「Pは予定空いてんの?」

「空いてる空いてるー。久しぶりにうちのミハルとパーリナイしよっかなーって」

「へぇー……じゃあちょびっと寂しくなるねぇ。れいれいとしゅまっちといとっちとぴーたんがいないとなれば……あとは僕とほなっちとかのちゃそだけかぁ」

弾の独特の呼び方をスルーし、奏乃が少し申し訳なさそうに話を切り出す。

「あ……そ、それなんですけど、私……今年は草薙さんと一緒に過ごすので……」

「お相手さんですか!!もう存分にイチャついていって下さいね!!」

「ハイハイお幸せにー……」

「べっ、別にそういうのじゃっ……」

「顔真っ赤にしてテメェ何言ってんだ。大体みんな察しついてるってんだよ」

「う、うぅ……」

「……あれ、じゃあ今年予定ないのって……」

「僕と……ほなっちだけだね」

静まり返るアパート。
その静寂をぶち破るように、ホナツの大声が轟いた。

「イキってんじゃねぇぞこのクソリア充共がああああああ!!!!!!」