永遠の夜明けのアパートは。 (ページ13)

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恋バナしようぜ！！！ページ13

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「オマエらって好きなヤツとか……いなさそうダナ」

「いきなりど失礼ね。確かにいないけど」

休日の昼間、共同スペースに集まったホナツ、P、奏乃、レイジーの4人。
1人はナイフを磨き、1人は瞑想し、1人はスマホの画面を見てため息をついている。
そんな時に、突然そんなことを言われたら確かに先程のホナツのような反応をしてしまうだろう。

奏乃がスマホの電源を落とし、レイジーの方を向く。

「好きなやつ……ですか?」

「そう、1人や2人いるだロ、likeじゃなくてloveの方で好きなヤツ。ま、ボクはダーリン一筋なんだケドね」

「……いや、い……ま、せん」

「ナルホドいるのか」

「い、いません!!」

顔を赤らめていないと言い張る奏乃。その横で瞑想をしていたPが、ふふ、と笑う。……まぁ、コイツに感情はないが。

「そういうレイジーちゃんは確か好きな人いたよね。どんな人?」

「ボク史上サイキョーにイケメンでテンサイでクールで強くてカッコイイヒト!!」

「そっかー」

「興味無さそうですね……」

しかし、レイジーは表情を曇らせ、でもね、と言葉を続ける。

「ダーリンってばホントウにツンデレで、付き合ってるのにキスどころか手も繋いでくれないし、最近カオも合わせてくれない……そんなにハズカシイことかなぁ?」

「あらー、そーなのねー」

「ふーん……

……アンタ多分それ嫌われてるわよw」

「……は?」

「「(あ、オリジナル/ホナツさん死んだな……)」」

ケラケラと笑いながらレイジーをバカにするホナツ。
レイジーは、先程の表情から一転。怒りで顔が真っ赤になっていた。

「違う!!キラわれてなんかないもん!!」

「いやーそれは嫌われてるわよ。アンタって典型的な勘違い女なのねwww」

「テメェ……ッブッコロしてやる!!」

「やってみなさいよブァーカ!!」

そして始まる、ホナツとレイジーの乱闘。それを傍目に瞑想を再開させるPに、奏乃はまたため息をこぼした。

「(……好きな人、かぁ……)」