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*1話* ページ2

*滝side*

今でも夢だったのではないかと思う

あの時、青空なんてどこにも見えなかったのに…

それはまるで、おとぎ話のような小さな奇跡の始まりだった

教頭「本年度は17名の新入生を迎えて新しい年がスタートします

それでは、新しく赴任された先生をご紹介いたします。杉先生」

杉「はい!」

この男、情熱溢れる新任教師、杉 虎之助、29歳

とにかく新任教師というものは決まって希望に胸を膨らませているわけで…

杉「皆さん、おはようございます!」

「おはようございます」

杉「え〜、私は小さい頃から教師という職業に憧れていました

今日、こうして皆さんの前で話ができることを何度も夢見てきました!

教師という職業は本当に素晴らしい職業だと思います

人という字は、人と人が支えあってできている!」

どうです?この空回り感

あ、私は滝 ゆう子

非常勤講師という名の時給で教える派遣みたいな教師なわけで…

バタッ―

「先生!丸山さんが貧血で倒れました」

杉「大丈夫?」

バタッ―

「キャー!」

杉「えぇ!?」

皆がざわつき始めた

高須「おい!おい!」

高須は杉先生にまとめろと伝えた

杉「はい。え〜ですから、手短にまとめますと、頑張ります!

一生懸命頑張ります!」

とにかくまぁ、これがこの春の区立第八中学校の始業式だったわけであります

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作者名:ぽん | 作成日時:2016年11月14日 1時

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