End of Line 2 【登坂広臣】 (ページ17)

今日:4 hit、昨日:20 hit、合計:78,523 hit

67 ページ17

…

オフだから
家、行かせて？

なんて連絡があってから、すぐにおみくんが部屋に来た。

「ね、飯とドライブ行こう」

『 … ん？』

久しぶりのオフだと喜んでいたおみくんは
嬉々とした表情でそう言った

私の頭はハテナだらけ

「看病のお礼！… 忘れた？」

あって顔したら…

しゅんってされちゃって、、
弱いの知ってるくせに。

『分かった。

でも、私が運転するよ？』

おみくんに運転で何かあったら大変だ

そう思ったんだけど

「いいから。俺がするって言ったじゃん」

『でも…』

「俺だって運転できる。
助手席でニコニコしてればいいから」

『ニコニコ…？』

そう！だから早く準備して！

背中をグイグイ押しながら、自室に入れられる。
どこ行くんだっけ…？

「あ、泊まりだから」

『……ん？！』

「よろしくー」

ドアの向こうからの
突拍子もない言葉にフリーズ

… だからちょっと大きいバック持ってたのね

でも今に始まったことじゃないか、、

考えるのを辞めて

目の前の服決めに集中した

.
.
.

『 … どう、かな？』

まだおみくんの前で
着たことがなかったダークブラウンのワンピース

冬が近づいてるから
落ち着いたカラーにしてみた

「～～っ」

目元を覆って天井を見上げてしまった

ちょっと自信ないから
その反応は不安だよ…

「 …すげぇ可愛い」

『っえ、』

すぐに距離を詰めて
壁に追いやられた

顔の横にある腕が、わたしとおみくんをもっと近づける。
鼻が触れちゃいそう

巻いていた髪の毛を、指に絡めた仕草に目を奪われる

おみくんがスンスンと

首元に顔を寄せた

そして眉をピクリとし
口の端をあげ、

「 … いーにおいすんね」

『っおみくん、くすぐったい…！』

香水をつけた耳元を嗅いで

そのまま
ふぅっと息をかけられちゃって
腰が抜けそうになる

肩を押し返すつもりだったのに、その手はおみくんの服を掴んでいた

「ふっ、歩けそ？」

『っ歩けるよ』

今日も明日も一緒なんて、

心臓持つのかな…？

バクバクしてる胸を抑えて、おみくんを引き離した

…