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Aが
岩ちゃん達に連れられて
スタジオを出ていった
撮影中だから、あんまり動けなくて。
やっと俺の撮影が終わった時には、時間が経っていた。
「っ直人さん、」
Aは?
ソワソワして落ち着かない俺を見て、プッて吹き出して指さした
「大丈夫だから笑
もうすぐ戻るんじゃない?笑」
「でも、なんで」
「臣、」
「直己さん…」
直人さんの横に座ってた直己さんが、アレって指を指した方向を向いた
そこには、岩ちゃんと由香さんがいて
その後ろには誰かいる
「登坂、あんた準備いい?」
「臣さん、暴れないでくださいね」
もう含む笑顔が隠しきれてない由香さん
意味わかんないこと言ってる岩ちゃん
その後ろを覗いた健ちゃんとエリー、隆二がえー!なんて言って騒いでる
「…準備ってなにを」
なんの準備しとけばいいんだよ
首を傾げた俺をみて、ニヤッと笑った2人の後ろから押し出すように出てきたのは
「 っ、A… 」
居なくなってたAで。
メイクも普段のナチュラルなものじゃなくて、この撮影に合わせてしっかりめになってて、
服も、さっきの白のトップスとジーンズじゃなくて、
ボディラインが分かるタイトめな物へ。背中は真ん中くらいまでスリットが入ってる
『っおみ、く… ! 』
赤い顔してまた2人の後ろに隠れようとするA
逃がしてたまるか
こんな可愛くて色気があって、ほら隆二だってあんな溶けた顔してんの
みんなを夢中にさせるなんてダメだから
細い腕を掴んで、俺の元に引き戻した
胸の中にいる小さな彼女を
大切に 逃がさないようにぎゅーって抱きしめた
『!?おみく、みんなみてる…っ!!』
無視しとけよ
そんなに足出してさ、その首筋も柔らかい腕とか噛み付いていい?
シルシ付けていい?
ガブってしたくなって、ジタバタするAの耳に小さく息を吐いた
『 っ、ぁ …!』
俺にしか聞こえないくらいにもれた声
あぁ、堪んねぇ
「こら!!」
「ちょ、臣さん!笑」
「なにしてんねんお前!笑」
パカって頭を叩かれて
ベリベリと引き離された
むーって口をとがらせる俺を説教する直己さん
大爆笑してる隆二とエリーと由香さん
Aに駆け寄って話してる直人さんと岩ちゃん
健ちゃんにおいてはビデオ撮ってやがる
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作者名:miu:miku | 作成日時:2020年9月15日 22時