End of Line 【登坂広臣】 (ページ49)

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…

少しダルいカラダを感じながら、ゆっくり目を開けた

特にお腹あたりが重い

お腹を見ようって布団をめくった時

『ッ!?!?』

お腹に巻きついてる腕

まって…
おそるおそる隣を確認したら、

端正な顔立ちのおみくんが寝ていた

叫びそうになって慌てて口を押える

服着てない?!?

頭を抱えた

… 昨日の、あの流れのまま？

もう年齢もそんな子供じゃないし、出会い方付き合い方に手順なんてないと思ってる

けど、相手が相手なだけにやっちまった、そんな気持ちしか浮かばない

… と、とりあえず服を…

起こさないように、静かにゆっくりおみくんの腕から抜け出した

部屋に散らばる私と彼の、服と下着類

刺激が強すぎる…

クローゼットにある適当なスウェットを着て、散らばったそれらを持って脱衣場に急いだ

.

ゴウンゴウン

かき混ぜられてる服たちに洗剤を入れる

『これは…やった…

色んな意味でやった…』

はぁぁって深く息を吐いた

.

「ずっと、好きだった…ッはぁっ…ぁｯ」

『おみく、だめっ…あぁっ』

「っA、っ」

.

やっぱりこんなの、刺激が強すぎる

たくさん、名前を呼ばれた

きゅんきゅん疼いちゃうカラダに気づかないふりをしようと、思い切って立ち上がった

刹那

「なんで、勝手にどっかいくの…ｯ」

『っお、みく…』

「…居なくなったかと思った」

お腹に回された腕と、ピッタリとくっついた背中に暖かい体温を感じた

首元に顔を埋めたおみくんは

そのまま首筋にキスを落としていく。

滑るように触れる暖かさと水っぽさに、もう腰は砕けそうで。お腹にある腕が抜けたら、きっと崩れ落ちる

「もっかいシよ？」

『！？』

グワッ急に上がった目線

膝の裏と背中に回った腕に持ち上げられて、これは俗にいうお姫さまだっこ

髪の隙間から覗く、獲物を狙うようなおみくんの目に捕らえられて逸らせない。

ゆっくり、

さっきのベッドに降ろされる

服を洗ってるから、ブランケットを羽織っただけのおみくん。チラリとみえる逞しい身体に心臓がさらに高鳴る

「お願い、シたい… 」

既に上で手を纏められてて、為す術もなく

彼の甘いキスが降り注ぐ

堪らなく優しいそれに頭が麻痺しはじめた

…