End of Line 【登坂広臣】 (ページ11)

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…

私バカにされてる？

頭にはてなを浮かべる私と、楽しそうな2人。
まあ楽しそうだからいっか…

「蘭堂さんはひとりでこのお店やってるの？」

『はい。でも、このお店自体は譲り受けです』

「元はあっちのバーのマスターがやってたカフェだもんね」

「え！あのバーのマスターですか？」

「そうそう。すごいよね～」

『祖母の弟なんです、マスター』

「え？！それはオレも知らなかった！」

穏やかな雰囲気だから、人見知りの私もすごく話しやすい

ナオトさんは、コツメカワウソに似てるな…
テツヤさんは、ウサギ

クッキー作ろうかな…2人の動物クッキー。

楽しそうに話してる2人を横目に、その構想を練っていたら、

「蘭堂さん、臣ちゃんからゲネプロ来てって言われたたんだって？」

『ぇ、…どうしてそれを…』

「あはは、直人、ちゃんと伝えてあげなきゃ笑」

「俺ね、臣ちゃんと同じグループでリーダーやってるの」

『テツヤさんは、セカンドっていうグループですよね…？』

「そう！覚えてくれて嬉しいよ～」

『ナオトさんと、登坂さんは…？』

「三代目JSOULBROTHERSっていう7人組で、ツインボーカルと5人のパフォーマーのグループ。

俺はパフォーマー。臣ちゃんはボーカル」

『ナオトさんとテツヤさんは同じですね』

噛み砕きながら、反芻してく私をニコニコしながらみてるふたり

優しいお兄さんみたい…

「てか、なんで臣ちゃんとAちゃん、急に仲良くなってるのー？お兄さん気になっちゃう」

「臣ちゃんも秘密ですって教えてくんないんですよ笑」

あの日のことは、
できるだけ知られたくなかったから、登坂さんに少し感謝した

『…内緒です』

「わ！Aちゃんまで内緒だって！笑」

「これめちゃくちゃ気になるやつじゃん！笑」

『ふふっ』

うわぁーって頭を抱えたふたりについ笑みが零れた。

こんなに賑やかに話すことなんてなくて、楽しいなぁって気持ちが溢れる

「蘭堂さん、俺からもお願い！

よかったら、ゲネプロ見に来て！」

『見に、ですか…？』

まだ心構えが出来ない…
行かないつもりだったからギクリとしてしまった

「もっと俺らのこと知って欲しいんだ」

「不安なら、俺も着いてくよ」

優しいお兄さんふたりにこう言われてしまったら
断りずらい…

…