【マギ】異世界冒険譚【トリップ】 (ページ45)

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第四十三夜ページ45

アマディアside.

アマディア｢なに、あの人。キョドってるしふるえてるし。僕、きらぁい。｣

眠い目をこすりながら、部屋の窓から下を眺める。

名前はサブマドって言うらしい。

しかも、副王･･･、王様だってさ。

アマディア｢僕が王様になったら楽しくなるのになぁ。｣

シスル｢それだけはやめてください。｣

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副王様の話を聞くと、バルバットの王様はバルバットを奴隷産出国にしようとしてるらしい。

その理由が“煌(ファン)”っていうお金を永久に借りれるらしいから。

アマディア｢へぇ。王様もひどい人だねぇ。｣

どこの世界に行っても人って変わんないんだなぁとか思っていると、また外が騒がしくなった。

シスルも顔を顰めながら窓の外を眺めると、｢調印式があるらしいですよ。｣と、僕に伝えてきた。

アマディア｢ちょーいんしき?ってなに?なんか書くの??｣

シスル｢調印式ですよ。誓約などのときにするものです。ほら、まだ何か喋っていますよ。｣

シスルが下を指さしながら、僕のことを呼んだ。

僕は窓から顔を覗かせて、またみんながいるとこを見た。

サブ｢実は、兄さんは煌帝国の皇女と婚約をしているんだ。｣

サブ｢い、五日後、二人の結婚式がある。｣

サブ｢そ、その時、国民を担保に入れる誓約の調印式も行われるんだ･･･。｣

サブ｢でも、僕にはそれを止められ無くて、だから今日、ここへ来た･･･。｣

副王様はそこまで言うと、おにーさんの肩をガッと掴んで王様のことを止めてくれるように頼んでいた。

･･･自分でやればいいのにねぇ。