第二十五夜 ページ28
シスルside
夜が明けてからアリババ君と紫髪のおじさん…シンドバッドさんは、王宮に向かった。
私とアマディアはアジトにいて話をしていた。
この世界のこと、シンバッド、迷宮、世界の異変。
分かることをまとめて、後は憶測で話をする。
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夜になり、二人が帰ってきた。
広場に集まり、アリババ君が今日の事を話すらしい。
それを私達は上から見ていた、空から。
迷宮から持ってきたものを確認して、使ってみているところです。
アマディアは迷宮に道具を置いてきたので少ししかないですが…
そして、透明になって空を飛べる敷物を使ってアリババ君の話を聞いていました。
結果は決裂、交渉できなかったらしい。
シンバッド「今日初めて。国王に正面から話を持ち掛けた。お前たちは、自分を虐げるものと…今日、やっと初めて!正々堂々と戦ったんだろう!!?自分が剣を取った理由を思い出せ!忘れるな!それでも、今日こんなもので終わりだと思う奴が、この場に一人でもいるのか!?よし。ならば、俺は俺の持てる力のすべてをおまえ達に貸そう。何が来ようが、俺が倒してやる。国から追われようものなら、俺の国で国民として受け入れてやる!」
ジャーファル「シン…これ以上、難民を受け入れては、シンドリアの財政は厳しいですよ…!」
シンバッド「そんなもん、俺がなんとかするさ!世界はまだ、理不尽さで溢れている。それと戦う者たちを受け入れる。そのために、俺は国を作ったのだからな。」
……へぇ。
案外、マトモなこと考えているのですね。
長い演説、正当性、安心感。
民衆に安堵を与え、皆の中心になった。
騒いでいる皆のことを見下ろしていると、上から気配を感じる。
見上げると黒い豆型…三つ編みの少年が絨毯に座って下を見ていた。
黒豆のお団子が懐かしい、作ってみましょうか。
なんて、呑気なことを考えていた。
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作者名:礼零 x他3人 | 作成日時:2019年1月14日 21時