【FINAL Ф FICTION】世界に夢を魅せる話。 (ページ9)

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咲夜参上ページ9

「きゃあっ」
突如Aが小さく悲鳴をあげる。
急いでAの方を見ると、Aに後ろから抱き付いている人物がいた。

「ササリンおはよー、今日も可愛いねー」
そう言って咲夜はAの頬にキスする。

7発。
黒音は綺麗に、そして華麗に打撃を繋ぐ。

「こうちゃん！？ハルちゃん死んじゃうんだぜ」
「構わん！尊い犠牲だ！」
「だ、誰がどう尊ぶの！？って待って待ってクロネッチ！！」
「シャー……」
「そんなに怒らなくても良いと思うんだけどなー？ね？ササリ──」

とそこで、咲夜は固まった。
黒音は不思議に思い、Aの方を見ると────

「馬鹿っ……！！！」

顔こにはを真っ赤に染めているAの姿があった。

「どうしようクロネッチ、今すぐササリンを抱き締めたいんだけど」
「俺もだ咲夜。だが本当にやったら殺すぞ」
「Aちゃん可愛いんだぜマジに！」

そう可愛い。
顔を真っ赤にして、恥ずかしがるAの姿はどうしようもなく可愛かった。

「咲夜のバカっ、ほんとバカっ！
璃里理、クラス分け確認しに行こう！」
「了解だよAちゃん！」

手を繋いで走り出す璃里理とAを見て、Aの可愛さに悶えていた二人も後を追うように歩き出した。