急転直下 ページ18
「うぉ!きたきたきたきたッ!人間おっせぇじゃねぇか!」
「こちとらよ、腹が減りすぎて減りすぎてもうお腹と背中がツークツワンクだったぜ!」
「さぁ忘れてねぇだろうな。飯だ飯、いいもの喰わなきゃ音楽はできねぇ、わかるか?人間だっていい物くわねーと練習で死んじまうぜ!」
「んだ?そういやAはどうしたんだ?迷子か?」
「……おい人間」
黒音が帰ってくるなり、一匹の白い猫は嵐のように話始める。
その声を全て無視し、黒音はベッドへと倒れこんだ。
「Aはどうしたって聞いてんだよ、あいつもユニットの一員だ、もしあいつになにかあったら──」
「Aなら……今日はここにはこないよ」
「はあ?何でだよ」
「別にAとここに住んでる訳じゃないし
「……ちょ、まっ、そうなのか!?」
「……」
「俺はてっきりそういう関係なんだと思ってたぜ……おいやめろ!しっぽを掴もうとするな!」
「……はぁ」
黒音は溜め息をついて、伸ばした手を引っ込めた。
すると、シロさんがつけたであろうTVが目に入った。
『本日昼頃、秘密結社ソウルリーパーの拘束に成功したとの情報が入りました。』
昨日のことがあったからだろうか、少し気になってボーッとしながらその画面を見る。
『拘束した構成員は以下の通りです───黒音
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作者名:中学生なのに暇人 | 作成日時:2014年9月7日 22時