△希望の花の威力 ページ46
『たったららったたぁあああ！！どーもっ！こんにちはぁ！ヴィヴィッドちゃんの登場だよっ☆』
ふわっと音もなく現れたのは人形のような女の子。スクリーンじゃない。本物だ。
今日ずっと聞いてきた甘ったるい声。
イラつきながら聞いていたその声を今のあたしは憎んだ。
「なんてことするのっ！みんなを返して…ティアちゃんを返して！」
虫の息の彼女を見て、ヴィヴィッドへの怒りが強まる。怒りで震えるあたしにヴィヴィッドは、あざ笑うかのように高い声を出した
『みんなを返してぇ？ずぅいぶん正義感に溢れる言葉だこと。…いいわ、返してあげる』
どたんとあたしたちの側にたくさんの生徒が落とされる。
苦しそうな顔をしたみんな。悪夢をみさせられていたみたいだった。かぁっと顔が熱くなる。
押し殺していた怒りが押さえつけられなくなって、あたしは、叫んだ
「もうやめて！！何がしたいのっ？ティアちゃんはどうなったの！？」
『希望の花は、イデアの杖と似たようなもの…。願いを叶えるかわりに一人分の魔力と体力─簡単に言えば命を吸い取るの。』
『ふふふふふ…何がしたいかって？あたしは、頼み事を叶えてあげているだけ。あの子を殺してって頼まれたから実行しただけだよ？』
地獄の底から響いてくるようなおぞましい声に一瞬身がひるむ。
(だめ…。みんなを助けなきゃいけないんだからっ！)
視界がぼやける。あたしの頬には冷たい涙が伝った。
憎い。目の前にいるヴィヴィッドよりも涙をとめられない自分が憎かった。
「喧嘩売っちゃったんだよー、スノちゃん。庶民いじめをしてる貴族さんにさぁっ」
「なによそれっ」
「おい…、フウカみたいなことすんなよっ」
気絶しているティアちゃんに向かって眉を潜めるチトセ。
心当たりがなくもないけど、イラつくっ(闇宮殿のときとかね)
「その貴族の方が悪いじゃんっ！何でよっ！」
声を震わすあたしにヴィヴィッドは冷たい声を放った。
「良いわよ、あたしそれが仕事だもん」
希望の花…。希望の花…。希望の花…。
何度も頭の中でつぶやく。
希望の花は…、希望の花はっ！！
「…なんなんだよ、それ…っ！希望の花なんて変な名前つけねーで、絶望の花にしろよっ」
ヴィヴィッドをぎりぎりと睨みつけるチトセの声に忘れていた記憶がパズルのように合わさっていく。
「チトセっ、ありがとう！！」
あたしは、ティアちゃんの方に─希望の花の方に駆けていった
*
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あめり(プロフ) - ケイさん» 頑張るっ！！そして絶体絶命なのは全部ヴィヴィッドのせいだ！←そのキャラを作ったあめりのせい いや正論いわないで！？涙 (2020年5月8日 11時) (
レス) id: 667a7e2a00 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - あめりさん» フウカ絶体絶命！？頑張ってぇえええええええ！！(泣) (2020年5月8日 11時) (レス) id: 7a4cbd292a (このIDを非表示/違反報告)
あめり(プロフ) - ゆりちさん» ありがとう…。ちょっと感激← ユリのらく魔女作品も頑張ってぇえ！！ (2020年5月8日 10時) (レス) id: 667a7e2a00 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりち(プロフ) - あめりさん» おめでとう！ (2020年5月8日 10時) (レス) id: 92ea3eaaa3 (このIDを非表示/違反報告)
あめり(プロフ) - 早く続編行きたいばかりに省きが多くなってきた…(泣)2000hit越えありがとうございまぁああす！ (2020年5月8日 10時) (レス) id: 667a7e2a00 (このIDを非表示/違反報告)
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