△ほんとのほんとに崖っぷち！？ ページ44
「よ、よ、よ、良かったぁあああ…っ！！」
目の前にはそびえ立つ崖。でも、ホウキを持っているあたしたちは無敵だ。
(ここまでが大変だったけど、あたしだって魔法使い。ホウキでちゃちゃっと希望の花を手に入れちゃうわよ☆)
希望の花と言う言葉にまたもやもやとした違和感を感じたけど、あたしはそれに気づかないフリをする。
意気込んで、崖の上を、みると淡い花。
消え入りそうで、触れたら壊れてしまいそうなほど淡く、薄く、儚い。
ほんわり淡く白に光る花は、あたしをうっとりと魅了させた。
目が離せない。魔法にかかったみたいで…
「おいっ」
「うぎゃっ」
チトセに制服のブラウスを引っ張られ、我に帰ったあたしは、何か考えているティアちゃんに届くように叫んだ。
「希望の花！希望の花があそこにあるっ」
「本当！？」
「おまえ…それ本当か？」
ぴったり同時にそう言われ、あたしはムキになった。
「あれでしょ！？綺麗で淡くて…壊れちゃいそうな花！」
「本当ね…」
ホウキを止めて希望の花を見やるティアちゃん。
『ぱんぱかぱぁあああんっ！！そこの３人さ〜ん拍手！！ヴィヴィッドちゃんのと〜じょ〜だよっ』
甘い声に反射的に体がこわばった。
あたしは、何も聞き逃さないよう神経を集中させる。
『ホウキはねぇ…使っちゃだめなんだぁ。使ったらね、電撃びりびりぃ〜♪そんで落ちたら食べられちゃう〜あははっ』
さっと崖の下を見る。
毒々しく赤く光る…目。魔犬？
(ホウキを使えない→崖登り→落ちる→食べられる＝死ぬ！？)
「ちょっ、え、ま、まっつ」
『ばいばぁあいっ！！』
おえつまじりのあたしを無視し、消えてなくなるスピーカー。
ティアちゃんは、崖に手をかけた。まさか…登るの！？
断崖絶壁。下は怨念のこもった魔犬。ヴィヴィッドのペットの魔犬ってこんなに居たの…？
あたしは、覚悟を決めて、手をかけた。
・
手汗がだらだらとして、今にも落ちてしまいそう。
ホウキがつかえないって不便だ…。
落ちたら死ぬ。この言葉を聞いたとき、あたしは、今日が命日たと悲しんだけど、重い使命感があるのか未だに登れてる。
「後ろは見るな。下も見るな。」
お坊さんのようにぶつぶついいながら足場を探す。ふらふらと足がよろめき、手だけで体を支えた。
下から魔犬の熱さを感じる。ジリジリとオーブンで焼かれているように体が痛い。
ティアちゃんもセイラちゃんもバリアをはったとはいえ…こんなのと良く戦えたな…
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あめり(プロフ) - ケイさん» 頑張るっ！！そして絶体絶命なのは全部ヴィヴィッドのせいだ！←そのキャラを作ったあめりのせい いや正論いわないで！？涙 (2020年5月8日 11時) (
レス) id: 667a7e2a00 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - あめりさん» フウカ絶体絶命！？頑張ってぇえええええええ！！(泣) (2020年5月8日 11時) (レス) id: 7a4cbd292a (このIDを非表示/違反報告)
あめり(プロフ) - ゆりちさん» ありがとう…。ちょっと感激← ユリのらく魔女作品も頑張ってぇえ！！ (2020年5月8日 10時) (レス) id: 667a7e2a00 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりち(プロフ) - あめりさん» おめでとう！ (2020年5月8日 10時) (レス) id: 92ea3eaaa3 (このIDを非表示/違反報告)
あめり(プロフ) - 早く続編行きたいばかりに省きが多くなってきた…(泣)2000hit越えありがとうございまぁああす！ (2020年5月8日 10時) (レス) id: 667a7e2a00 (このIDを非表示/違反報告)
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