△考え込むこと ページ34
(どーうーしーよーうっ！)
「かっ、風っ！風よぉ─」
「やめて。」
動揺して、風を出そうとするあたしの言葉をティアちゃんが静かな声でさえぎる
「…相手は四霊獣の中で、最も凶暴な魔犬よ？後先を考えない、フウカちゃんの魔法でどうにかなるとは考えられない。」
『四霊獣の中で最も凶暴な魔犬』
ティアちゃんの言葉が重くしずむ
＿＿前、チトセに教えてもらった、「冥界の番犬」。
山のように大きく黒いすがたで、
その口からたれるだ液はマグマよりも熱い。
一瞬にして骨まで溶かしてしまうらしい…。
チトセの言葉を一つずつ思い出し、まだ普通の野犬の大きさにみえる
そう、まだね。
ティアちゃんの声が聞こえた気がした。
あたしは、居ても立ってもいられなくて、制服のスカートのすそをぎゅっとにぎりしめる
(今、どうすればいい？時間は、もう……。)
どうしよう。どうしたらいいんだろう。
頭の中で、疑問が渦巻いて気持ち悪くなる。
ここまで考え込んだの、はじめてだ。
いつも、あきっぽくてジッと考えるなんてしていられない。
そんな
「…わたしがやる。魔犬は，氷や水が苦手だから。」
独り言みたいに小さい声だった。
あたしは、その冷静沈着な声に少し希望を持つ
「あっ、あたし。どうすればいいかな？何か。何か役に立てることないっ？」
緊張して、声がうわずり、焦ったような声色になる。
ティアちゃんは、あたしを。あたしたちを氷のように冷たい瞳でみる
「やらなくていい。足手まといだから。」
*
ーーーーーー
1,000hitこえました。
ありがとうございますっっ！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 5人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あめり(プロフ) - ケイさん» 頑張るっ！！そして絶体絶命なのは全部ヴィヴィッドのせいだ！←そのキャラを作ったあめりのせい いや正論いわないで！？涙 (2020年5月8日 11時) (
レス) id: 667a7e2a00 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - あめりさん» フウカ絶体絶命！？頑張ってぇえええええええ！！(泣) (2020年5月8日 11時) (レス) id: 7a4cbd292a (このIDを非表示/違反報告)
あめり(プロフ) - ゆりちさん» ありがとう…。ちょっと感激← ユリのらく魔女作品も頑張ってぇえ！！ (2020年5月8日 10時) (レス) id: 667a7e2a00 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりち(プロフ) - あめりさん» おめでとう！ (2020年5月8日 10時) (レス) id: 92ea3eaaa3 (このIDを非表示/違反報告)
あめり(プロフ) - 早く続編行きたいばかりに省きが多くなってきた…(泣)2000hit越えありがとうございまぁああす！ (2020年5月8日 10時) (レス) id: 667a7e2a00 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
