△懐かしの銀紙。 ページ27
あたしの言葉を聞いたティアちゃんが苦しそうに顔をふせる
いつの間にか、階段は終わり、平地についたらしい
ぼんっといつも通りホウキを出して、いつも通り加速させる
そう。全ていつも通りのはずなのに…
長い綺麗な髪の下から水滴が一つぶ落ち、ホウキを持つ彼女の手を濡らす
(あたしが、ティアちゃんを…？)
申し訳なくて、ごめんなさいっ！って今すぐにでも謝りたい
なのに
なのに
なのにっ！
同時に、あんな口叩いといて、こんなんで泣くのってバカにする気持ちもある
こんなあたし、イヤだ…。キライだっ！
瞳から涙がこぼれ落ちそうになって、ごしごしとぬぐいとる。
カリンがあたしたちを見て、驚いてる。慌ててる。とまどってる。
チトセも、心配そうに黙ってくれてる
いっつも無表情のセイラちゃんでさえも＿っ！
あたし何で顔が上げられないの─っ！
どうにも動けなくて、でも、こんな風にしていたくなくて。
強いあたしで居たいのに。
『フウカちゃん。フウカちゃんっ！』
「チョウチョ…さん？」
どうしようもなくて、目をつぶっていたあたしに話しかけてくれたのは、白い蝶。
どうしてここがわかったのとか何にも聞かないで、チョウチョさんにまくしたてる
「あたっ。あたし、ティア、ティアちゃんを…っ」
おえつが混じって、うまく話せない。
『フウカちゃん。ティアちゃんは強くなんかないんだ。』
優しい温かい声。でも、その言葉に驚いて間の抜けた声を出してしまう
「え？ティアちゃんは強いよっ。いつも堂々としててっ」
『フウカちゃん。ティアちゃんは、自分が誰よりも弱いことと、魔法界の厳しさを知っている、だけなんだ＿』
そう言うと、チョウチョさんは、桜の花びらが散るように、ぱっと消えてしまった。
「えっ？意味わかんない…。チョウチョさん、どういうことっ！」
焦って手を振り回し、宙で何かを掴む
「どうしたんだ？」
「なんでもないっ」
けげんそうな顔をしているチトセに曖昧に微笑み、手を開く
『ゆるしてチョコ☆
すなおに謝れるチョコだよ。
友だちとケンカしたときはこれをひとくち。
あーらふしぎ、友だちとなかなおりできちゃうよ☆』
懐かしい銀紙。
(チョウチョさん、なんでこれ持ってたんだろ…)
でも、そんなことは今どうだっていい。
あたしが今やらなきゃいけないこと。
それはーっ！
あたしはホウキをビュンッと加速させた。
「ティアちゃん、ごめんなさいっ！」
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あめり(プロフ) - ケイさん» 頑張るっ！！そして絶体絶命なのは全部ヴィヴィッドのせいだ！←そのキャラを作ったあめりのせい いや正論いわないで！？涙 (2020年5月8日 11時) (
レス) id: 667a7e2a00 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - あめりさん» フウカ絶体絶命！？頑張ってぇえええええええ！！(泣) (2020年5月8日 11時) (レス) id: 7a4cbd292a (このIDを非表示/違反報告)
あめり(プロフ) - ゆりちさん» ありがとう…。ちょっと感激← ユリのらく魔女作品も頑張ってぇえ！！ (2020年5月8日 10時) (レス) id: 667a7e2a00 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりち(プロフ) - あめりさん» おめでとう！ (2020年5月8日 10時) (レス) id: 92ea3eaaa3 (このIDを非表示/違反報告)
あめり(プロフ) - 早く続編行きたいばかりに省きが多くなってきた…(泣)2000hit越えありがとうございまぁああす！ (2020年5月8日 10時) (レス) id: 667a7e2a00 (このIDを非表示/違反報告)
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