らくだい魔女と希望の花

△われた意見 ページ19

「二時間後…」


手が緊張の汗でべたべたになる。三日前のハンカチでごしごし拭いて、あたしは天井をあおいだ


「よしっ！ここにいる…1、3…5人で『みんなを必ず救出隊』結成よ！」


「なんだ、そのネーミングセンスのねの字もない隊は…」


これ見よがしに大きなため息をつくチトセ。

ギリギリと睨みつけているあたしに、ティアちゃんが「はい」と手をあげた


「みんなが本当にあそこに居るかわからないよ？ヴィヴィッドさんが魔法を使ったのかも…」


ティアちゃんは、不安そうにあたしを見上げる


「家に戻っているって可能性もあるし、まずはみんなのお家を探さない？」


大きな可愛い瞳で見つめられ、うぅーんとうなるあたし。


(その確率もあるけど…。みんなが心配なんだよね)


すると、ずっと黙っていたカリンが口を開いた


「わたしも、ティアちゃんの意見に賛成よぉ〜。危ないところに行って怪我でもしたら元も子もないわぁ」


「オレも。ヴィヴィッドってヤツが幻を見せているのかもしれない」


(確かに…幻術を使うって手もあった、よね)


あたしは、みんなの意見を聞いて考え直す


「確かにそうかも。あたしもそれが良いt」


「わたしは反対です。」


良いと思うと言いかけたあたしの声にわって入ったのはセイラちゃんだ。


「ティアさまが信用できません。そうじゃなかったらどうなるんですか？たった二時間で花を探さなくてはならないのですよっ！？」



彼女が怒りの視線を向けている相手─ティアちゃんはセイラちゃんを見て、あたしたちを見て。

全てを吐き出すように大きな息をはいた

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