リナリア(緑) (ページ26)

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あどけないページ26

Aside

目が覚めるとさっきより熱が下がったようで体が楽になっていた

ベッドの横ですやすやと眠る忠義はまるで子供みたいで

ふわふわな柔らかい髪を少し触りたくなった

大｢んー…、はっ⊙ ⊙｣

と寝てた事にハッとして、私と目が合う

大｢ごめん俺、寝てもーた笑｣

A｢ううん！起こしちゃってごめん笑｣

大｢大丈夫やで｣

A｢熱、下がったみたい｣

そう言うとホッとしたようによかったぁと微笑むその顔は、小学校の時のあどけない面影が残っている

忠義もこんな顔するんだというのが正直な感想だった

すっかり外は暗くなっている

A｢帰らなくて大丈夫？｣

と言うと、心配だから親来るまでおるってきかなくて、それまで居ることになった

大｢買ってきたアイス食べる？｣

A｢うん笑｣

そう言うと冷凍庫からキンキンに冷えたアイスを持ってきて、はいっと私に渡す

こんなに喧嘩もしないで話せてるのは私が弱っているからだろうか

たわいもない思い出話をしながらアイスを食べ続けていると母と妹の｢ただいまー！｣という元気な声が玄関から聞こえた