8車両 ページ7
そう言ってまた謝り出す。
俺は、彼女の頭を撫でた。
rb「大丈夫や、大丈夫。…なぁ、Aは、そんな手助け…したくないんやろ？」
『当たり前です、特にロボロさんには、迷惑かけたくなかったっ…』
rb「ならさ、俺らで、地球に住まへんか…？ここの住民やめてさ。楽しく地球過ごそうや。俺…君がおったら地球も、楽しく感じれる気がすんねん…。だから、走ろう。」
『…！はい、はい…！！』
俺らは兵士に見つかってもいいから必死に駅まで走り続けた。
手を繋いで。
rb「はぁっ、シャーラーさんっ…！電車、動かしてくれませんか…！」
シャーラー「おーけーですっ！」
笑顔で、電車を動かしてくれるシャーラーさん。
動いて、兵士達は乗れなく、困っている。ティッフルも後から来たが、頭を抱えて崩れ落ちているのが見える。
『良かった、んでしょうか。これで。…いや、良かったんですね。これで。』
rb「ああ、これで良かった。」
何だか安心して気まずくなってしまった。
そこへ俺は口を開く。
rb「…なあA。俺、さ。地球戻って…一緒にAと暮らしたいねん。幸せに。もうAも人間として。お願い。俺と…一生を過ごさへんか…？」
『…はい、はい。ふふ、当たり前です。これからもずっと一生一緒にいたいです…』
rb「…！！ああ、良かった。…好きやで。A…」
『私も、です。ロボロさん、』
今宵は満月だ。無数の星屑が夜空に散らばっており、素敵な夜だった。
そんな夜空を走っている、この世で二人の人間にしか見えない列車。
空中列車。この列車は、空の国と地球を行き来しているだけではなく、あるもの達の恋物語も叶えてくれる、という伝説もあるらしい。
ほら。夜空を見上げてごらん。あなたの所にも空中列車が走っているかもしれません。
きっと、素敵な夜になるでしょう。
「『 愛してる 』」
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作者名：みーの | 作成日時：2023年10月26日 18時
