7車両 ページ6
そしてどんどん時が経つ。
たくさんAとも仲が良くなって、色々なことを話した。
俺のことを。彼女は全く自分のことを話してくれない。もっと、知りたいというのに。
そしてある日のこと。
『じゃあ帰りましょうか。ロボロさん、さよなら』
rb「ああ、じゃあな。」
俺はまた駅の方へ向かって帰ろうとしていた。その時だった。
急に俺は腕を捕まれ、意識を失った。
――――
目が覚めた。そこは、美しい水色や、青などの半透明な感じの城の中だった。
妙に見覚えがあり、なんだろうと考えてみる。
…そうだ。ここは空城の中ではないのか。
入るなと言われていたのに。
？？「起きましたでしょうか」
rb「っ、誰や」
不気味な女性の声。
俺は少し怯えながらも反抗する。
奥の方から出てきたのは、とてもAに似た女性だった。
ティッフル「私の名はベアウ・ティッフル。ここの城を管理しているのです。…さあ、そしてあなたは私の運命の人なんでしょうか…確かめさせてもらいますよ…？」
彼女は、不気味な笑みを浮かべてケヘヘと笑う。
そしてティッフルの隣で、地面が光出す。何かが召喚されるように。
「…お呼びでしょうか、お姉様。」
ティッフル「ふふ、この子をまたお願い。」
出てきたのは、思いもよらぬ人物だった。
そう。Aだった。
『…！？こ、この人…ですか…？』
ティッフル「そうよ。早くしなさい。」
rb「ま、待て。どうゆうことや。A…」
ティッフル「…あら、知り合いかしら…まあどうでもいいわ。早くして」
『っ、お姉様…！この人はできません…！！』
ティッフル「待ちなさい！！」
そういってAは拘束されている俺の縄を解いて、走り出す。
『はやくっ…！行きましょう…！』
rb「えっ、えっ…！？」
手を繋いで。
俺達は街中へ隠れた。
そこらへんには、ティッフルとかいう女に使えている兵士達。
俺らを探しているようだ。
rb「なぁ。どういうことなん？お姉様？運命の人？説明してくれ、」
『…ごめんなさい。話します。ちゃんと。』
彼女は今にも泣きそうな声で話した。
ティッフルは、自分の姉なのだと。いつもああやって、姉の運命の人(仮)を自分の魔法を使って惚れさせているのだと。姉は魔法が使えず、自分は使えるから、と。
その惚れさせた男性達があの兵士達だということ。
rb「そうやったんや。、」
『ごめんなさい。だから空城には近付いてほしくなかった、』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みーの | 作成日時：2023年10月26日 18時
