2車両 ページ2
電車の中に入る。すると１人の少女がいた。
髪は普通の黒、瞳は青く澄んでいる。
服は真っ白なワンピース。清楚系女子という感じか…？
そして俺は少女の隣、ではなく２つ空けるように座った。
電車の中にシャーラーさんの声が響き渡る。
シャーラー「それでは空の国まで、出発いたします」
そういえば、俺、良く分からずこの電車に乗ったけど空の国に行って帰ってこれるのか？
まぁ、帰ってこれなくても仕事しなくてすむし。…まぁその空の国とやらが良い国なのか知らないが。
そんな事を考えていると隣から声が聞こえてくる。
少女「あの、あなた、ニンゲンですよね…？この世界に住んでいるんですよね…？」
声を出したのはあの少女だった。
rb「あ、はい。えっと…天乃ロボ太…です。ちなみにあなたは…？」
『わ、私はAと申します。空の国の住民です』
rb「！そうなんですね…！」
少女は少し驚いたような声で喋っている。そして少女は俺に質問をする。
『何でこの電車に乗ってきたんですか…？というか、この電車にニンゲンが乗ってくるのは初めてです…』
rb「それはー…仕事帰りで、0時越えてしまって…歩いて帰ってると見たことない神社を見つけて…」
そのまま俺はこれまでの経緯を話した。
興味本意で電車の切符を買ってしまった事も言ったし、帰れるのか少し心配ということも話した。
『ふふっ。そうだったんですね。ちなみに、帰ろうと思えば帰れます。空の国の方で切符を買えば、ですが』
rb「そうなんですね。少し安心しました笑」
そのあと少し沈黙が流れる。あー気まずいー…
そしてまたAさんから話始める。
『…見てください。この素敵な景色。光輝いている街。私は、…この景色が大好きなんです…。』
rb「…確かにこう見れば綺麗かもしれないですね。俺は住んでいる側なのであまり見えないというか…気にしないというか…」
『空の国も…よりやっぱりこっちの世界の方が、大好きです』
にんまりとした表情で俺を見てくる。かわいいな。この子…
って何考えてんねんキモすぎるやろ。
会話を続けていると電車が雲の中へ入る。
窓の外は真っ白で何も見えない。ただ、隣にいるAさんが綺麗な顔立ちをしていることは分かる。
そして急にぱっと明るくなる。窓の外を見てみると、月灯りに照らされていて、星空もとても綺麗な街が見えた。
『あれが空の国です』
rb「…すごい…。」
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作者名：みーの | 作成日時：2023年10月26日 18時
