地味な俺になんで！？2 (ページ22)

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70話ページ22

o｢翔くん！大丈夫！？｣

光の正体は智くんだった。俺はいつの間にか倒れていたらしい、ゆっくり体を起こし、彼を見つめる

o｢焦ったよ...教室入ったら翔くんが倒れてたから...呼んでも全然反応しないし…｣

s｢ご、ごめん...久しぶりだったし...いきなりだったから...｣

o｢...久しぶり？｣

s｢っあ...｣

俺には【真実】を伝える勇気はないけど【真実】を隠し通す精神も、今の俺にはなかった

s｢な、なんでもない...ほんとにごめん心配かけたよね…あの...｣

o｢.....翔くん｣

智くんが俺の名を呼んだ。彼のこんな真剣な表情を見るのは絵を書いている時以外はじめてなような気がする。それだからか、俺は彼のそんな表情から目を離せないでいた

o｢俺は翔くんが今までどういう人生を歩んできたか、わからない。言いたくないなら言わなくてもいい。でも、でもね？苦しい時は苦しいって助けを求めてもいいんだよ。詳しいことは聞かないから。だけど、悲しかったり、辛かったりしたら俺を頼ってよ。...俺には、翔くんのことを絶対に幸せにするなんて断言できないけど…でも、ずっとそばにいるから...なにがあっても、離れないから...｣

暖かかった

彼の言葉で闇から抜け出せたような気がする
そう思ったらもう、止めることはできなかった

s｢最低なんだよ...俺｣

気づいたら、もう口が開いていた