59話 ページ11
それから数日後
智くんはいまだに美術室にこもりがち
授業に参加してない時もあるし、いたとしても寝ていることが多かった
そんな日が続く中、明日は学校の一大イベント体育祭がやってくる
だから今日は授業をせず、準備に取り組んでいた
智くん以外の3人は体育祭に積極的な方で運動神経もいいから参加するそうだが俺は出ない。昔少し運動してたけどもう随分やってないし…
｢あの！体育祭当日になったら一緒に写真撮ってもいいですか！｣
｢応援してます！頑張ってください！｣
...今日はいつも以上に女子が群がってるなぁ、まだ準備段階だってのに
しかたないか...当日になると他校からもたくさん人が来て毎年大変なことになるみたいだし…
三人の周りにキャッキャッウフフしてる女子達を見て今まで忘れかけてたけどやっぱり彼らはイケメンなんだなとしみじみ思った
すると俺に気づいたのか相葉ちゃんと目が合う、その後大きな声で俺にこういった
a｢翔ちゃーん！俺！リレーのアンカーだから応援しててねー！｣
嬉しそうに手をブンブン降っている彼
すると今までイケメン3人に目を向けていた女子達が一気に俺の方を見た
睨みつける女子達。この感覚も久しぶりすぎて身震いする。
s｢う、うん！もちろん｣
と言って、俺はその場からそそくさと離れた
そして、今も尚美術室で絵を書いてるであろう彼のことを思い出す
やっぱり、智くんは体育祭には参加しないのだろうか
絵の完成を楽しみにしつつも、彼の走ってる姿が見れないことを残念に思っていた
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作者名：NOAA | 作成日時：2017年10月29日 7時
