◯◯×△△ ページ3
「ね〜〜、A」
「ん？」
「見てこれ。◯◯×△△の本！ 最高なんだけど！」
「は！？ なんでそれ持ってるの！？」
「買っちゃった」
ニカッと笑うレイ。
「裏切ったなテメェ」
「も〜……。 怒らないでよ。Aの分もちゃ〜んと買ってます」
引き出しの中から薄い本……同人誌を取り出すレイ。
「わっ！ありがとう！」
「どーいたしまして、Aちゃん」
「ちゃん付けて呼ぶのやめろ」
「あはは、ごめんごめん」
「やっほ、Aちゃん。 何見てるの？」
「別に。ってかこっち来んな垂らし」
「もー、冷たいなぁ。 まぁ、そんなところも可愛いけどね？」
ぎゅーと抱きしめられる。
と同時に周りの女の子が
「ぎゃー！宮崎君っ！？」
「いやぁぁああ！私の晴翔君がぁぁああ！」
「ちょっと！いつアンタのものになったのよ、この雌豚！」
…煩いなぁ。
「んー、Aちゃんいい匂い。どんなシャンプー使ってるの？」
「ひっ！や、やめてよ！」
コイツ変態かよ！
「おー、ラブラブじゃん。おまえら」
ヒューヒューと口笛を吹く海翔。
「そんなことしなくていいから助けてよ！」
「しょーがないな。オイ晴翔。トイレ行くぞ」
海翔がそう言うとパッと離れる晴翔くん。
なんだか子犬みたいで可愛い………
って何言ってんの私。
「じゃ、また後でね、Aちゃん」
「もう来なくていいよ」
続く
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作者名：19* | 作成日時：2016年4月2日 22時
