Ｎｏ．３１ ページ48
No side
＿＿あまりに一瞬のことで、理解するのに時間がかかった。
「ヴィ、敵チーム、WIN！！！」
一番先に我に返ったオールマイトが敵チームの勝利宣言をするまで、モニターをみていた全員が動けなかったのだ。
そして感じとった。
自分達は、この人には適わないと。
＿＿＿＿＿＿
＿＿＿
「核じゃなくて自分に捕獲テープを巻けば良かったのに…。」
そしたら自分に捕獲テープ巻かれなかったのにね、と横に立っている轟焦凍に話しかける。障子目蔵も一緒にいるよ。
今は丁度屋内戦が終わり、最後ということで最初の出入口に戻ってきたところ。オールマイトがちらちら時計を確認してるから、講評は次回になるのかな。
ちなみに、講評が無さそうだから自分で振り返るけど…特に振り返ることはないか。言うとしたらすこしエンターテイメントに走りすぎて無駄な動きが多すぎたことかな。
大袈裟な身振りで氷を割ってから轟焦凍に捕獲テープ巻き付けた後、障子目蔵に向かうとき、足音が聞こえないようにギンに乗って行ったぐらいだから、多分言われるとしても氷割ったとこだと思う。
とか考えてたら、結局講評をするらしい。まぁ一人だけだからか。内容はさっき考えてた通り、無駄な動きが多かったことを指摘された。だよね。
「お疲れさん！！」
「緑谷少年以外は大きな怪我もなし！しかし真摯に取り組んだ！！初めての訓練にしちゃ、皆上出来だったぜ！」
「相澤先生の後でこんな真っ当な授業…。何か拍子抜けというか…。」
「真っ当な授業もまた私たちの自由さ！それじゃあ私は緑谷少年に講評を聞かせねば！着替えて教室にお戻り！！」
そのままダッシュで帰って行ったオールマイト。途端にガヤガヤしだす皆。とりあえずギンにありがとう、と声をかければ喉を鳴らしながら鼻を押し付けて来ると同時に八百万百と耳郎響香が話しかけてきた。
「凄かったですわね、希求さん…！！」
「氷割るとことかサイッコーにロックだったよ！」
「ありがとうね、八百万に耳郎。二人こそ凄かったよ」
近寄ってくるなりさっきの訓練の感想をくれたふたりに少し笑い、軽くお礼を言いながら更衣室に行く。女子組とは更衣室の時に自己紹介を済ませてるから苗字で呼び捨てなんだ。
そんな感じで更衣室に着いた。着替え中の会話？まぁ訓練の話だよね。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 13人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：羅氷華 | 作成日時：2018年1月17日 21時
