Ｎｏ．２８ ページ45
「わぁー！Aちゃん、かっこいいね…！！」
「黒に赤が映えていてとっても素敵ですわ…！」
「あはは、ありがとう。二人こそ似合ってるよ。可愛いや。」
コスチュームに関しては色と『ウォルク』としてのアイデンティティの狐の面くらいしか指定をしていなかったからドキドキして開けたのだが、これがまた素晴らしい。
黒がベースのロングコートな軍服に所々赤が差し色と入っていて、肩についているマントは内側が赤くなっている。長袖だが、通気性抜群らしく熱くも感じない。真っ白な手袋もついてたよ！！
ポケットは地味に入口が大きかったため、『空間』を使って四次元ポケットにしておいた。
ちなみに説明書に書いてある通りになるなら冬場は防寒仕様になるらしい。すごいね！
そんな感じで内心興奮しながら着替え、外に出る。スペース的な問題で扉の前で待ってもらったギンに声をかけ、女子全員でグラウンド・βに向かう。わちゃわちゃしながら歩けばあっという間についていた。
途中から合流した男子達とともに大体クラス全員でゾロゾロと入っていけば、その姿はもうヒーローで。
かっこいいな、と笑いながらも自分も後を追った。
「さあ！！始めようか、有精卵共！！」
「戦闘訓練のお時間だ！！！」
＿＿＿＿＿＿
＿＿＿
「あ、デクくん！？かっこいいね！！地に足がついた感じ！」
「お、ほんとだー。かっこいいね、似合ってる。」
「希求さんに麗日さ…うおお…！！」
パツパツスーツな麗日お茶子を見て、緑谷出久が声を上げる。その気持ち、めっちゃわかるよ。なまじ似合ってんだもんね…。わかる…。
「要望ちゃんと書けばよかったよ…。パツパツスーツんなった」
「ヒーロー科最高」
「ええ！？」
少し恥ずかしそうにしている麗日お茶子に峰田実が小声で緑谷出久に話しかける。おーい、聞こえてるぞー。
でも注意するレベルのものでもないのでそのままスルーし、カッコイイぜ！と声を上げるオールマイトの方を向いた。
「先生！ここは入試の演習場ですが、また市街地演習を行うのでしょうか！？」
そんな感じで向いた時に飯田天哉が発言をする。油断していたから少し手に力が入り、手を置いていたギンに少し唸られた。ごめんって。
「いいや！もう二歩先に踏み込む！」
「屋内での
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作者名：羅氷華 | 作成日時：2018年1月17日 21時
