参話 ページ5
「え、それじゃあさっき42000鼓動取られちゃったから…その分寿命が短くなったってこと？」
正体不明の文字に質問を投げかけると、軽くスルーされた
それに少しイラッとしながら、とりあえずどんな能力が手に入るのかを知るために1000鼓動を支払って『能力一覧表』を手に入れた
「思ったよりでかい出費だったな…」
そんなことをぼやきながら、早速手に入れた能力一覧表を見る
サラッと流しながらスクロールしていると、１つだけ何故か点滅している能力が
「なんだこれ…」
点滅しすぎてよく見えない能力に吸い込まれるように、私はその能力を押していた
_個性 として 『不老不死』 を 手に入れ ます か ?_
YES or YES
※YES を 選んだ 場合 350000鼓動 を 頂戴 致し ます。(所持鼓動 131357000回
「いや、YESしか無いじゃーん」
戻るボタンを押そうと探してみたが無く、泣く泣くYESを押した
…まぁ、キャパを気にせずに色々できるのはありがたいしね
めっちゃくちゃデカい出費だったけど…うん。
諦めよう！
_個性『不老不死』の 獲得 が 成功 しました_
残り 鼓動 は 131007000 です
「本当に一気に減ったな…」
「って仕事行かなきゃじゃん。やべぇ、遅刻する！」
急いでMENU画面を閉じ、時間を確認すると起きた時から一秒も変わっていなかった
その事実にもしかして…と思い立ち、もう1度MENU画面を開くと部屋の時計は動いていなかった
「予想通り…。」
ゲームでよくある『メニューを開くと時間が止まる』が適用されるってことか…！
じゃあとりあえず手に入れた個性の詳細を見てみるか、と再びヘルプを押した
＿＿悪夢は軽いノリから始まった＿＿
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作者名：羅氷華 | 作成日時：2018年1月17日 21時
