泡沫の夢であれ【ヒロアカ】 (ページ33)

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Ｎｏ．１６ページ33

「そうそう。推薦の方はどんな試験だったの？」

「こちらは個性使用可能の3kmマラソンでしたの！途中様々なギミックがあって＿＿」

先生が来るまで暇だから、八百万百と喋っていると会話を遮るように飯田天哉の注意する声が。その声につられて教室の前にある時計を見ればそろそろ先生がつく時間。

もうこんな時間なんだ。そろそろ前向いてた方いいかも。そんな事を言って八百万百に前を向かせると、ギンが頭を乗せてきた。その頭を撫でながら二人の会話に耳を傾ける。

「机に足をかけるな！雄英の先輩方や机の製作者方に申し訳ないと思わないか！？」

「思わねーよ、てめーどこ中だよ端役が！」

初日から喧嘩できるってすげーなーとぼんやり思っていると、いつの間にか緑谷出久が教室に入ってきていた。わー！かわいー！

残念ながら端から端っこなので声は聞こえなくなってしまったが、動きはバッチリ見えたのでおっけーです。

とか何とか考えていたらギンに怒られてしまった。ごめんよ、これで許してくれ。とバックから林檎を取り出す。そのままじゃれあっていたら、さっきまで聞こえなかった低音ボイスが。

「お友達ごっこしたいなら他所へ行け。」

「ここは…ヒーロー科だぞ」

((((なんか！！！いるぅぅ！！！))))

みんなの声が入れっぱなしだった『テレパシー』を伝って聞こえてくる。それに思わず口角が上がった。

「ハイ、静かになるまで8秒かかりました。時間は有限、君たちは合理性に欠くね。」

((((先生！！？))))

心底驚いてるのがわかるからこそどんどん笑えてくる。咄嗟に口に手を当てた。危ねぇ…吹くところだった……。

「ってことは…この人もプロのヒーロー…？」

今度は聞こえた緑谷出久の声に見えないだろうけどそうだよ…と頷く。アングラ系ヒーローだからあんまりパッと思いつかないよね～わかる。

「担任の相澤消太だ。よろしくね。」

((((担任！！？))))

とか全然関係のないことを考えていたから三回目はダメでした。なに"ね"って、お前そんな態度自分の前で取ったことねーじゃねーか。ギャップ萌え狙ってんのか。

その時点で腹筋が限界を迎えてたのに、それに加えの１ーＡのこれはキツい。思わず吹き出したらそりゃあ睨まれたよね。さーせん。