Ｎｏ．１５ ページ32
＿＿そんなこんなで合否通知を開けて、無事合格したってわけさ。
…正直Ｐ数えないでやってたから一位は予想外だったけどね。初っ端から原作壊しちまったのは悪いと思ってる。
そんな感じで合否通知の結果を胸にしまい、特訓とか特訓とか勉強とかキャラ設定とかをやってたんだけど…。もうそろそろ着くからまた今度話す事にするよ。
＿＿＿＿＿＿
＿＿＿
「えーっと、１ーＡは…っと。」
雄英高校の敷地内に入ってからギンに本来のサイズに戻ってもらって、クラスを探す。いや、直行もできるけど流石にそれは新入生らしくないしね！
そんな言い訳を頭の中でしながらのっそりのっそりと歩くギンに揺られ、ついに１ーＡの扉の前へ。
どう入ろうかちょっと考えてから、ギンから降りて扉を開けるのもめんどくさかったのでそのまま教室に入った。
「おはようございまーす…。」
「がーう…。」
学校初日の独特な緊張感の中、黒板にはられてある座席表を見る。自分の席は…一番後ろの飛び出てるところか。
本来なら切島鋭児郎の前の席になるはずなんだけど、いつこのクラスからいなくならなきゃいけないのか分からないから一番後ろにしてもらってる。
多分根津くんが色々理由仕立ててやってくれたんだろうなー。後でお礼言っとかなきゃ。
とか何とか考えていたら、そろそろ視線が痛くなってきた感じがするので席に向かおうと思う。
という事で八百万百の後ろに行くためにギンから降り、さぁ行こうと席の方を振り返れば、おはよう、とつい最近聞いたことのある声に話しかけられる。この声は確か…
「俺は私立聡明中学出身、飯田天哉だ。君の名前は？」
高校生の飯田天哉だー！！
わー！アニメキャラが自分に話しかけてるー！と内心荒ぶりながら、心の声が漏れないように表情筋を引き締めて微笑む。差し出された手を握って自分も簡易的な自己紹介をした。
「初めまして、自分は希求A。この子はギンって言うんだ。よろしく」
「よろしく頼む！」
そう言った後にガラリと扉が開き、例のあの子…爆豪勝己が入ってきた。すっと座席表の前から避けて、既に座っている八百万百の後ろを目指す。
席についてリュックを下ろし、八百万百の肩をつついて話しかけた。
「初めまして＿＿」
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作者名：羅氷華 | 作成日時：2018年1月17日 21時
