Ｎｏ．７ ページ24
緑谷出久の雄叫びを横目に、そそくさと筆記会場に向かう。
遅かったかな〜とは思ったものの、出身校順で並ぶことになっているため、真ん中らへん…つまり幼馴染組の２列後ろにいるよ。
微妙な席だと自分でも思いつつ、配られたテストを見る。
『超頭脳』があるとしても、不安なものは不安だ。…まぁ大丈夫なんですけどね。
さらっと筆記テストが終了し、昼食を食べた後。みんなそわそわしながら、プレゼンターを待っていた。でも自分知ってるから暇なんだよなぁ…。
あ、そうだ。
本誌見た時からやりたかった事を思い出し、
「今日は俺のライブにようこそー！！！エヴィバディセイヘイ！！！」
「ヨーコソー！！！」
思った以上に周りにギョッとしたような目で見られる。はっは、そんな視線効かないぞ！…あっでもやっぱ少し悲しいかな！！
「サンキュー！受験番号11024さん！！」
あ、あのちょっとやべぇ奴だって目で見られてるんで…あっ、なんでもないでーす。黙りまーす。
…待てよ、確かこのあとも……？
「実技試験の概要をサクッとプレゼンするぜ！！アーユーレディ！？」
おいやめろ…そんな目でこっちを見るな……受かっても友達作れない……。
…もうどうにでもなれ(遠い目)
「「YEAHHH！！」」
二度もサンキューな！とバッチリ目が合い少し気が遠くなる。"個性"の関係上首に巻いているギンを撫で、気を取り直してプレゼント・マイクの説明を聞いた。
「入試要項通り！リスナー達にはこの後！10分間の「模擬市街地演習」を行ってもらうぜ！！」
「持ち込みは自由！プレゼン後は各自指定の演習会場へ向かってくれよな！！O.K.！？」
「OKー！！」
プレゼント・マイクの話に相槌を打ちながら配られた紙を見る。自分は…Aか。誰と一緒かな。
「演習場には"仮想敵"を三種・多数配置してあり、それぞれの「攻略難易度」に応じてポイントを設けてある！！」
「各々なりの"個性"で"仮想敵"を
「もちろん他人への攻撃等、アンチヒーローな行為はご法度だぜ！？」
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作者名：羅氷華 | 作成日時：2018年1月17日 21時
