泡沫の夢であれ【ヒロアカ】 (ページ21)

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Ｎｏ．４ページ21

とりあえず、自分はお忍びとして入学する予定だから、根津くん以外は自分が入試に参加する事を知らないんだよね。
まぁ教える気なんてさらさらないんだけどさ。

ただ、ランチラッシュのはらこ飯(大好物)が食べれなくなるのは嫌だから、一応親戚が入ってきたらはらこ飯作ってあげて～みたいな事は言ってる。

既に『希求A』っていう『仮面ライダーウォルク』の子孫の戸籍は作ってあるから、あとはどの"個性"で個性届けを出すかなんだよね。

…ん？何で本名の戸籍作ってるんだって？

いやね、戸籍作る前に自分の戸籍が今どうなってんのか調べてみたの。
そしたらもう死んでることになってたからさ、今更新しい名前考えるのもあれだし、何より自分が生きている証拠だからね。そのまま作っちゃった。

まぁそんな事はいいんだ。とりまどの"個性"にするか考え＂だれか…っ！！＂

「"個性"は後で考えよう…っ。」

いつ聞いても慣れない緊迫した助けを求める声に応じるように『空間』を開いた。

＿＿＿＿＿＿
＿＿＿

助けを求めるモノのいる場所に降り立てば、何とも既視感のある場面で。

「馬鹿ヤロー！！止まれ！！止まれ！！」

「…マジかよ」

つか、呼んだの誰…あぁ、成程。そういう事ね。わかったわかった、理解理解。

「『仮面ライダーウォルク』…君の願い、叶えてあげよう。」

呼んだモノを撫で、最っ高にカッコイイ呼んだモノの持ち主を助けようと動いた。

「もう少しなんだから、邪魔するなあ！！！」

「無駄死にだ！ジサツ志願かよ！！」

それと同時にオールマイトが動く。ここまで来たのに助けないのはあと気味悪いため、オールマイトが掴み損ねた緑谷出久の腕を握った。

「君を諭しておいて…己が実践しないなんて！！！」

「プロはいつだって命懸け！！！！！」

次にくる風圧の被害に二人が会わないよう、気づかれない程度に『風』を使い相殺する。

＿＿DETROIT SMASH ！！＿＿

想像より遥かに強い風に棒立ちヒーロー達はこらえている。その中、一切の風を感じていない自分達。

さっすがギン、よく相殺できたな…！

そんなことを思いながら、オールマイトの熱にやられた野次馬達の歓声を聞いていた。

…あ、そうだ。

やりたい事を思い出し、怒られている緑谷出久に近づいた。