Ｎｏ．３５ ページ12
「昨日の戦闘訓練、お疲れ。Ｖと成績見させてもらった」
八百万百の鋭い指摘を軽く流しながら、どうにかこうにか朝礼が始まる時間までやり過ごす。
別に八百万百の事が好きじゃない、とかそういうことではなくて、純粋に図星をつかれたらキツイだろ？それが、誰にも言えない事だったら尚更。
本当に気分が悪くなったらすぐに言ってくださいね、と心配しながら前を向いた八百万百に感謝の言葉を吐き出しながら相澤消太の方を向く。…ごめんって、ちゃんと話し聞きますから。
「爆豪」
自分から視線を外して爆豪勝己の方を見る相澤消太。ピリついている雰囲気の中に少し落ち込んでいるような、そんな雰囲気がある彼はきっともう分かってるのだろう。彼は伸びるぞ、必ず。
「おまえもうガキみてえなマネするな。能力あるんだから」
「………わかってる」
その返答に満足したのか、で、と視線を緑谷出久に移す相澤消太。腕を壊して一件落着か、と言ったところで緑谷出久が体を大きく揺らす。
除籍になるか、とか考えてるのかな。相澤消太は厳しいやつだけど、一度認めた奴には結構甘いよね。事実、チクリと小言を挟んだ後はちゃんとできた所は褒めてるし。
「��個性��の制御……。いつまでも「出来ないから仕方ない」じゃ通させねえぞ」
「俺は同じ事を言うのが嫌いだ。…
「っはい！」
ほらね！
でもま、相澤消太って本当にやる気を出させる天才だよなぁ。見た目では全然想像もつかない、なんて失礼なことを考えながら撫でろ、とでも言いたげに膝に頭を乗っけてきたギンを撫でる。
自分以外に興味向けるとすーぐ面白くなさそうにするのは悪い癖だ。これでも昔はそこまででもなかったのにね。
…でも、前まではずっとかまってたもんな。この子達も元々は無機物だとしてもちゃんと意志を持った生物なのにすっかりその事が抜け落ちていた。
レイにもシズにも、そしてギンにもただ自分のわがままに付き合ってもらっているだけなのだからちゃんと家に帰ったら構い倒してあげよう。それがいい。
｢…さん、希求さん？大丈夫ですか？やはり保健室に行った方が…｣
｢あぁ、ごめん。少しぼーっとしていただけだから大丈夫。…えっと、この紙は？｣
｢ならいいのですが…。この紙は誰が委員長に相応しいかを決める、所謂投票くじですわ｣
続く (更新停止中)
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あらぶるモブ - おもろいです、頑張って更新してくださいね！ (2021年8月2日 16時) (
レス) id: 485c7d75ea (このIDを非表示/違反報告)
羅氷華(プロフ) - まるさん» 申し訳ございません。確認ミスでした。ご指摘、ありがとうございます。 (2018年12月16日 6時) (レス) id: 968e3ffeee (このIDを非表示/違反報告)
まる - オリジナルフラグをちゃんと外してから更新して貰えませんか？違反作品がどんどん増えていきますから。 (2018年12月15日 23時) (レス) id: 37f06ab587 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羅氷華 | 作成日時：2018年12月15日 22時
