すき、すき？３ ページ34
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「いやー食った！ご馳走様な、リン」
「めっちゃ美味しかった〜、ご馳走様リンちゃん」
「ご馳走様、まじで美味かった。シルクは幸せもんだなほんとに」
『良かった良かった』
割と多めに作ったのに、綺麗に間食してくれた。さすがフィッシャーズでも食べる三人だ。素直に嬉しい、自分が作ったものでこう喜んで貰えると。
使った食器を洗いながら、再開したスマブラを眺める。さっきのはこうした方がいい、今のはいいコンボ…など、本当に楽しそうにゲームをする人達だ。
「あ、やべっ。ちょっと、マサイの部屋行ってくるわ」
『ん、わかった。気をつけてね』
ふと何かを思い出したようでシルクはスマブラを中断して、部屋を出ていった。
「リンちゃん、ちょいちょい」
『うん？』
シルクが部屋を出ていくと、すぐにモトキくんとンダホくんに手招きされ、ソファーをポンポンと叩いていた。洗い物をやめ、手についた水を拭いてソファーへと座る。
「シルクとなんかあった？大丈夫？」
『んえっ』
予想外の質問に変な声が出た。
『んーーそんなふうに、見える？』
「んー、いや、なんか…二人ともいつもと違うなって」
「シルクも、リンのこと気にしてたよ、すごく」
『……実はさ、はじめと色々あって…うん、ちょっと。…シルクに、ちゃんと話さなきゃなって思ってるんだけどなんて切り出せばいいかわからなくて』
「…シルクなら何かあったとしても頭ごなしに怒ったりしないよ」
「なんかあったら俺らもいるからさ。初めて見たんだ俺ら、あんなに真剣に恋愛してるシルク」
二人の言葉がとても心強かった。心配してくれる二人の気持ちがとても嬉しかった。
『ありがとう、二人とも』
二人にお礼を言った直後、シルクが帰ってきた音が聞こえた。
「俺ら、二人のことめちゃめちゃ応援してるから。頑張って」
そう言って、モトキくんとンダホくんは立ち上がってリビングを出ていった。廊下で マサイの部屋に行ってくるね、とシルクに伝えていた。
「どした、あの二人？」
『…話したいことが、あるの』
私の言葉で察したのか、シルクは少し難しそうな顔をして、私の隣に座った。
「…どした？」
『あの、……』
なんて言ったらいいのか、どう伝えたらいいのか、分からなくて。言葉が詰まる。
「大丈夫、上手く言葉にしなくていいから、言ってみ」
『……はじめに、告白…された。』
シルクの、顔がちゃんと見れなかった。
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kiki(プロフ) - YOさん» YOさま、のろのろ更新になりますが、更新していけるよう頑張ります！コメントありがとうございました！ (2019年10月22日 15時) (
レス) id: 63f36c01d5 (このIDを非表示/違反報告)
YO - 続き楽しみにしてます！ (2019年10月16日 2時) (レス) id: 2315e9de02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiki | 作成日時：2019年8月31日 8時
