夢の国2 ページ15
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you side
『どこで休憩するの?』
「いーからいーから。」
シルクに、手を引かれて、向かったのは出入口ゲートの方で。はてなマークを浮かべながら、そのままシルクに引かれるままに歩く。再入場の出来るスタンプを手の甲に押してもらい、そのまま園を出た。
『え、ここ?』
連れられてきた場所は、夢の国の中でも有名な、ホテルミラコスタ。
「一名様ご案内〜」
『へ?え…?』
どんどん中に入っていって、止まったのは客室最上階のひとつの部屋の前。カードキーを渡されて。
「あけてみ」
渡されたカードキーを扉にかざすと、カチャリと鍵の空いた音。ドキドキしながらその扉を開けると、ビックリするほど広い部屋へと続いていた。
部屋からは園内が見える、しかも、ど真ん中で、
『〜っ、何この部屋ぁ!』
「初めてのデートだから記念にな」
『シルク〜っありがとう!』
その嬉しさの勢いでシルクに抱きつく。そんなわたしをちゃんと受け止めてくれるシルク。
すごく、すごく幸せものだ。
「…リンが嬉しそうにしてくれてるのが、俺も凄く嬉しいわ」
『たくさん考えてくれて、すごい嬉しい。』
「いつもリンのこと考えてる」
シルクと、目が合って。お互いの気持ちを確かめるように、何度も甘い甘い、キスをした。
「リン」
『…シルク…』
「〜っあー、もーほんと、すき」
『私も、大好き』
「ずっと、俺だけ見てて」
真っ直ぐ、見つめられてそう言われた。
そんなシルクに、心がぎゅっと締め付けられた。
私は、この人がほんとうにすきだ。
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kiki(プロフ) - YOさん» YOさま、のろのろ更新になりますが、更新していけるよう頑張ります!コメントありがとうございました! (2019年10月22日 15時) (レス) id: 63f36c01d5 (このIDを非表示/違反報告)
YO - 続き楽しみにしてます! (2019年10月16日 2時) (レス) id: 2315e9de02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kiki | 作成日時:2019年8月31日 8時