1 キ ミ は 魔 法 使 い 。■黒羽快斗

魔法使い-6-。 ページ6

「なんで私がプレゼント選びしなくちゃいないのよ」

今は萌ちゃんの誕生日選び

「お前学校では承知してたじゃねぇかよ」

「気分よ気分」

「なんだそりゃ」

仕方ないじゃない

「これとか？」

好きな人の

「確かにそれ可愛いな！」

彼女の誕プレを

「萌喜ぶかな」

選んでるんだから

誰だって悲しくなるわよ

「やっぱりりあのは天才だな！」

「本当に快斗は魔法使いだね」

「だから！マジシャンな！マジシャン！」

「やっぱ分かってないじゃねぇかよ」

「ハイハイマジシャン」

だって仕方がないじゃない本当にそうなんだもん

「この後カフェ行かねぇか？」

「え」

私が？ってなったけど

「嫌ならいいんだけど」

違う

「ううん！行きたい！行かせてください！」

「やっぱりおめぇなら言うと思ったぜ！」

ほらこうして

「行こうぜ」

貴方の笑顔に今日も

「うん」

惹かれてゆく



「何食いたい？」


「え、えっと、チョコレートアイスで」


「だよな、チョコレートアイスだよな！」


「う、うん？」


「チョコレートアイス食べると何故かお子様っ言われるんだよな」

「やっぱり？私もよく言われる」

「だよな」

「ふっ」

「ふっふ…」

「似た者同士だな」

本当に

「だね」


貴方の笑顔で

心が


満たされてゆく


「たくっ…お前ほっぺにチョコレートついてるぞ？」

「え？嘘っ…」


「え、え、どこ…」

「ふっ…たくっ」

快斗は手をさし伸ばし私の頬に触れそのチョコを舐める

「ん、取れた」

「へ」

「う、うん、あり、ありがとう…」

この鈍感男


「今日はありがとね」


「なら良かった、おめぇ最近元気ないから心配した」

「大丈夫、心配してくれてありがとう」

全部


全部



「快斗のお陰だよ」

「どういたしましてっ！」

本当に貴方の笑顔でどんなに心が満たされたのか

「じゃあね」

「おう！」

今の私の心は満タンだ


6 キ ミ は 魔 法 使 い 。−私にとって−

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