西の探偵が恋をした (ページ9)

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ずっと笑っててほしい、

もっと笑わしたい、

俺が、笑わしたい…

抱きしめて頭を撫でると、俺に体を預けたまま、寝息を立て始めた。

「おっとごめん。しげちゃん！」

ずっと扉の外にいたハマちゃん。
気配なんてすぐわかるし。
入るタイミングがなかったもんな。
やってこの子が愛おしくて、離れたなかってんもん。

「ハマちゃん。俺、この子、守りたい」
「ええと思うで？大切にしたり？」
「大切な人、見つけてもうた」
「この子が、しげちゃんをもっと強くしてくれるで」

言葉少なに隣に座って、俺の頭を撫でてくれる。ハマちゃんは、やっぱり頼れる男。
それから4時間寝続けた彼。やっと目覚めたから、寝起きのかわいいの独占した後、手を引いて事務所に連れていく。

ちゃんと仲間を紹介して、
早く俺らの仲間にしたかったから。

「名前は？」
「コードネームGreenです」
「そんな記号はいらんねん。君の名前は？」
「……」
「君のこと、教えて？」
「…カミヤマ、トモヒロです」
「年は？」
「24です」
「やった、同い年。93年生まれ？何月生まれ？俺、8月」

平和なやつ、おった。
流星の低い声に、呆れたような視線が一箇所に集まる。
トモヒロくんだけは、戸惑ったまま動けない。