西の探偵が恋をした (ページ6)

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「まぁ、ええやん。とりあえず、向こうの仕事、ちゃんと優先やで？で、例の話」
「あ、そうそう。ボス、さっき男の子連れて帰ったでしょ？」

やべ、見られてた。
ペロッと舌を出す。
けど、ハマちゃん笑てるし、大丈夫なんやろ。

「彼、例の組織のボスの右腕です。しかも超お気に入りの秘蔵っ子。“グリーン”と呼ばれています。
あの通り、あ、自分も今日初めて本物見たんすけど、服装も派手やしかわいいですよね〜。あんだけ目立つのに、今まで一度も現場では目撃されてもないし、行方も掴めなかったんです。わかってたのはコードネームだけ」
「凄腕やてのはわかる。で？」

「デカい事件現場でだけ、その子の存在を証言する者が複数います。彼のことを証言してるんは、みんな彼にやられた被害者です。みんな、表向きは消されたことになってますけど、気絶させられただけ。なんで、みんな今は狙われることなく、身の安全は保証されてます。
ちなみに、お気づきやと思いますけど、今日現場で倒れてた男も、無事保護されました。念の為病院で検査してますけど。
結局、彼は1人も殺めていない。気絶させられる直前に、みんなこう言われたと証言しています。」

“命、大切にし？もうこっちに来たらアカンで？”