西の探偵が恋をした (ページ5)

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「しげちゃん！あの子のこと、わかったで？」

さすが凄腕副室長。
頼んでもないのに、こうなることはお見通しやったってわけ。
いや、実質この人がナンバーワンみたいなもん。能ある鷹は何とやら、のお手本みたいなヤツ。隠し過ぎてて時々心配なるけど。

「先日は、捜査にご協力いただいて、ありがとうございました！改めまして。自分、＿＿署の巡査長、小瀧望と申します！
憧れの人は、某有名刑事ドラマの青島！
座右の銘は、“事件は現場で起きている！”
よろしくお願いします！」

色々ツッコミたいこと満載やけど、それよりまず、とにかくうるさい！声がデカい！！

「望、さっきの話教えてやって？」
「了解致しました！」

ハマちゃん以外、置いてけぼり。
そんなん構わず、二人で話を進めようとする。まるでコンビ漫才のような、独特な2人のテンポ。

「いやいや、イケメンの兄ちゃん！サツなら外部に話したらあかんで？」

照史が諭すもなんのその。

「自分、この事務所の皆さんの仕事っぷり、いつもすごいなぁと思って見てたんです！
特に、この前のあの事件は、ほんまにスゴくて！濱田さんの戦闘能力もさることながら、事前の情報収集、救助作戦、証拠写真の美しさ、肝っ玉…どれをとっても完璧です！俺も、皆さんみたいになりたいっす！仲間に入れてください！」
「いや、警察やん」
「ええやんか！」

ドッチボールいーれーてー。
くらいのテンションで言うてくる駄々っ子。(だいぶデカいけど)
ある意味、この場にいるみんなの心を掴んだのは間違いない。