西の探偵が恋をした (ページ34)

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この日もそんな幸せな日と、なんも変わらん幸せな一日やった。

「「ただいまぁ」」
「おかえり〜」
「お土産は？」

2人で仲良く事務所に入ると、いつも通り迎えてくれるメンバー。

に感じた違和感。

もう一度言うとく。
俺の勘は、めっちゃくちゃ鋭い。

「めっちゃおいしそうなの、ありました！」

神ちゃんが行ってみたいと言ってたパティスリーで選んだシュークリームとプリンをテーブルに開くと、歓声が上がった。

「神ちゃーん」

2階から呼ぶ流星の声。
はい、ビンゴ。

「めっちゃうまいチョコもらってんけど、食べへん？」
「え？マジで？食べる！」

シュークリームもプリンもあるのに、
さっきバナナチョコパフェも食べたのに、チョコレートに釣られるかわいい神ちゃん。
すぐに階段を駆け上がり始めた。

扉が閉じた音を聞いて、淳太がノートパソコンを操作して表示された依頼メール画面。

そこには俺と神ちゃんの、つい先ほどの姿。

「淳太、コレ印刷して！」

淳太からは軽蔑の眼差し。

「ええやん！めっちゃええ写真！記念すべき初ツーショットやん！」

ため息が重なる事務所。
はいはい、わかりましたよ。

「やって、今焦ってもしゃーないやんか、」

こっちの方がでっかいため息ついてやる。