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「しげさん、入ってもいいですか？」
ドアがノックされて、声が聞こえた。
返事をすればゆっくりとドアが開いて、その隙間からニコニコの神ちゃんが覗く。
「ハマちゃんがコーヒー淹れてくれたんです。飲みませんか？」
二つのカップを乗せたトレーをミニテーブルに置くと、ベッドに並んで座る。
「お母さんとはゆっくり話せたん？」
「はい。夜中まで、お酒飲んじゃいました」
隣の県だったのもあり、あれから初めての週末にお泊りに行ってた神ちゃん。今朝帰って来たところ。
「迎え行くって言うたのに」
「送ってもらいました！」
「けど、」
「大丈夫です。俺、強いですから」
「知ってる。それもやけど、」
「帰りもドライブしたかった」
「ふふ。それいいですね」
「電車も楽しかったです。けど、」
「行く時の方がずっと楽しかったです」
「っ！じゃあ」
「今度は帰りも迎え来てください」
「っしゃ！約束な？」
「あ、でも母が…」
「なんかあったん⁉︎反対された⁉︎」
「いえ。あの…しげさんも連れといでって」
「今度は、よかったら一緒にお泊り行きませんか？」
「行く！絶対行く！！」
張り切りすぎて飛び跳ねてもうて。
ベッドのスプリングが軋んで、びっくりした神ちゃんが笑い止まらへんくなって。
「しげさんっ、子どもみたいやぁ！笑」
ひぃひぃ真っ赤な顔で転げるから、
一緒に狭いベッドの上転げ回って戯れ合って。
あぁ、幸せやなぁっジーンとしてたら、
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作者名：7129
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=7129
作成日時：2024年3月25日 19時
