Colorful stories 14 （W.短編集） (ページ45)

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「デテケッ」
「そんな口、きくんや？」
「は？」
「そんな可憐な見た目しといて、そんなこと言うて…」

「余計唆られるわ」

「ツンデレさんなんやぁ、かわい♡」

ねっとりとした視線が痛い…

肌、白…

髪ふわっふわやん...触りたい…

ほっぺ、絶対柔らかいよなぁ…食べたら甘いやろな♡

まつ毛なんなん⁉︎あんな目で見つめられたら俺…勃つっ！

全部口に出ている。自覚はあるのだろうか…あってもヤバいが、自覚なしでもヤバすぎる…
何なんや、この男は…怖い、キモいっ、
ヤバいやつや…！

「この世に天使っておんねんな」
「あの世やし悪霊や」
「俺の天使ちゃん♡」
「ゆーれいやっ！」

目ってほんまに♡になんねんな…
怖い、何を言っても通じない。

アホか？
コイツはアホなのか⁉︎

アホやからって油断したのかあかんかった。

気づけば、両腕も身体も、何かが巻き付いていて、身動きも取れない。

「つーかまえた♡」
「おい、外せ」
「逃げへんならええよ」
「約束はできひん」
「ほんなら外されへんわ」

「俺と結婚するなら、外したる」
「おい、条件変わっとるがな💢」

「なんか…プレイみたいで萌える…」
「変態っ！」

じりじり詰め寄ってくる。
コイツ、マジでおかしいって！！

「やめろ、そんな目で見んなっ！」

抵抗するも力は吸い込まれてって、

気づけば知らない場所にいた。