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「藤井くん、優しいね」
「心配して、こっそり見に来てくれてた」
「でっかいからはみ出てたけどね。笑」
「天然なん？あの人」
「…妬かせたいん？」
「妬いてくれんの？」
「流星の話はもうええから」
「俺だけ見てて」
嬉し
そう言うと、唇を寄せた。
「けど、しげの言う通り。藤井くんはええ人やった」
「アイツくらいやな、友達は」
「俺も藤井くんと友達なりたい」
「あかん。言うこと聞き？」
「とものほんまの姿は、俺にだけ見せて？
みんな、とものこと、好きになってまう」
「大袈裟やって」
そう言いながらも、満足そう。
どうやら、俺が神山くんと仲良くなるという展開は、未来永劫来ないらしい。笑
二人とも見たことないような、穏やかな笑みを浮かべて、
幸せなんやなって伝わってくる。
真っ暗な窓の外、小さく月が、雪を照らしていた。
fin.
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作者名：7129
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=7129
作成日時：2023年11月27日 20時
